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【塾の保護者連絡】AIでメール作成が5分に!コピペで使えるChatGPT例文&クレームを防ぐ言葉選び5選
「〇〇君の保護者様へ、今日の授業の様子を伝えたいけど、なんて書けば…」
「欠席連絡への返信、毎回同じ文章でいいのかな…」
「授業態度について伝えたいけど、クレームにならないか不安…」
生徒指導と同じくらい、あるいはそれ以上に神経を使い、時間を要するのが「保護者様とのコミュニケーション」です。特にメールでの連絡は、言葉選び一つで信頼を勝ち取ることも、思わぬ誤解やクレームに繋がることもあります。
この記事では、単にAIを使ったメール作成の時短術を紹介するだけではありません。20年以上にわたり塾の現場を見てきた私たちが、**保護者の方との信頼関係を築き、クレームを未然に防ぐための「言葉選びの思想」**と、それを実現する具体的なChatGPT活用法を徹底解説します。
もう、パソコンの前でうんうん唸る時間は終わりです。AIを「頼れる秘書」にして、保護者様との良好な関係を、効率的に築き上げていきましょう。
1. 塾の評価は「連絡の質」で決まる。AIが最強の右腕になる理由
保護者様が塾に求めているのは、子どもの成績向上だけではありません。「うちの子を、一人の人間としてしっかり見てくれているか」という安心感を求めています。その安心感の源泉となるのが、日々の細やかな連絡です。
しかし、これを人力でやろうとすると、膨大な時間がかかります。
そこでAIの出番です。AIに9割の「丁寧な下書き」を任せ、先生は残りの1割、**生徒一人ひとりへの想いを込めた「魂の注入」**に集中する。これこそが、質と効率を両立させる、現代の塾経営者の新しいコミュニケーション術なのです。
【重要】最高のメールを作るための下準備
AIに最高の仕事をさせるには、あなたの塾の情報を記憶させる「カスタム指示」の設定が不可欠です。まだの方は、まずはこちらの記事を読んで、5分で完了する”最強の準備”を済ませておきましょう。

2. 【シーン別】保護者の心を掴む!メール例文&プロンプト5選
ここからは、塾でよくある5つのシーン別に、具体的なプロンプト、AIによる生成例文、そして最も重要な**「人間によるプラスαの言葉」**を解説します。
① ポジティブ報告:「頑張り」を具体的に伝え、ファンを作る
良い報告は、多ければ多いほど良いです。生徒の良い変化や頑張りを具体的に伝えることで、保護者の安心感と塾への信頼は一気に高まります。「うちの子、ちゃんと見てもらえてるんだ」と感じてもらう絶好の機会です。
【プロンプト】
塾生徒の保護者宛に、本日の授業の様子を伝えるポジティブな報告メールを作成してください。
中1数学をして最後には「わかった!」と笑顔を見せてくれました。
【出力例】
件名:【本日のご報告】〔◯◯さん〕中1数学の授業について◯◯様
いつもお世話になっております。〔塾名〕の〔担当:□□〕です。
本日の〔中1数学〕の授業の様子をご報告いたします。— 学習内容 —
・中1数学(単元例:正負の数/文字式 など)— 本日の様子 —
前半は「ここが難しいかも」と慎重に取り組んでいましたが、
要点を一緒に整理し、手を動かして問題を解くうちに理解が深まり、
最後には「わかった!」と笑顔を見せてくれました。とても良い表情でした。— 特に良かった点 —
・途中式を丁寧に書き、ミスの振り返りができた
・自分の言葉で解き方を説明できた(再現性◎)
・わからない所をそのままにせず、質問できた— ご家庭でのワンポイント復習(5~10分目安) —
・今日解いた類題を1~2問だけ解き直す
・「なぜその計算になるのか」を一言メモに残す(例:符号のルール)
※無理のない範囲で大丈夫です。自信の定着が目的です。次回は今日の内容の小テストから入り、応用問題に進む予定です。
この調子で理解がさらに積み上がっていきそうです。何か気になる点がございましたら、いつでもご連絡ください。
今後ともよろしくお願いいたします。
② 改善提案:「懸念」を「期待」に変える伝え方
授業態度の注意など、デリケートな内容を伝える際は、言葉選びが全てです。ポイントは「問題行動の指摘」ではなく、「本来の力を発揮すれば、もっと良くなる」という期待を伝えることです。これにより、保護者を「共犯者」に変えることができます。
【プロンプト】生徒の保護者宛に、授業態度について少し懸念があることを伝える、丁寧な相談メールを作成してください。
【AI生成例文】
件名:【ご相談】〔◯◯さん〕の授業中のご様子について(中1数学)
〔◯◯様〕
いつもお世話になっております。〔塾名〕の〔担当:□□〕です。
本日は、〔◯◯さん〕の授業中のご様子について、今後の学習をより良くするための“前向きなご相談”としてご連絡いたしました。直近の観察状況(例:9/4・9/11の中1数学)
塾側で実施した対応
ご家庭でお願いしたい小さなサポート(無理のない範囲で)
〔◯◯さん〕の良いところ(強み)
本件は注意や叱責を目的としたものではなく、今のうちから一緒に整えて、より伸びやすい状態を作りたいという趣旨です。もし体調や生活リズム、習い事やご家庭のご事情など、勉強に影響していそうな点があれば、差し支えない範囲でお知らせください。対応や配慮を検討いたします。
短いお電話または面談で10分ほど状況を共有できれば幸いです。
〔ご提案:9/12(木) 18:30~/9/13(金) 20:00~/9/14(土) 16:00~〕
ご都合の良いお時間をお知らせいただけますでしょうか。別日程も柔軟に調整いたします。引き続き、〔◯◯さん〕が安心して通い、学びを楽しめるよう全力でサポートいたします。
どうぞよろしくお願いいたします。
③ 無断欠席:「心配」を伝え、関係を深める
無断欠席への連絡は、単なる事務連絡ではありません。「何かあったのでは」と生徒を気遣う、大切なコミュニケーションの機会です。ここで送るメールの質が、塾への信頼度を大きく左右します。
【プロンプト】本日、無断で授業を欠席した生徒の保護者宛に、安否を気遣う丁寧な連絡メールを作成してください。決して責めるニュアンスにならないよう配慮してください。
【AI生成例文】
件名:【ご様子の確認】本日の授業について(〔◯◯さん〕)
〔◯◯様〕
いつもお世話になっております。〔塾名〕の〔担当:□□〕です。
本日の〔◯◯さん〕の授業(〔例:19:00–19:50/中1数学〕)につきまして、開始時刻になってもお越しが確認できなかったため、念のためご様子を伺いたくご連絡いたしました。お怪我や体調不良など、何もございませんでしょうか。まずはご無理のないようお過ごしください。本日の件につきましては、振替や学習のフォローは柔軟に対応いたします。
お手数でなければ、以下のいずれかの形で番号だけご返信ください。1)体調不良のため休養中(落ち着き次第、振替希望)
2)家庭のご事情により本日は欠席(振替希望)
3)本日は参加が難しかったが、次回から参加予定(振替不要)
4)お電話で相談したい(ご都合の良い時間帯:__)
5)その他(自由記載)※振替をご希望の場合は、だいたいのご希望曜日・時間帯をお知らせいただければ、こちらで候補をお送りします。
※本メールが行き違いでしたら、どうぞご放念ください。ご心配やご不明点がございましたら、遠慮なくお知らせください。
〔◯◯さん〕が安心して学習を続けられるよう、引き続き丁寧にサポートいたします。
【魂の注入ポイント!】
AIが作った文章に加え、「また〇〇さんの元気な顔が見られるのを楽しみにしています」という一言を添えるだけで、温かい人間味が伝わり、保護者の方も安心して返信しやすくなります。
④ 料金督促:「気まずさ」を「事務連絡」に変える
お金の話は、誰にとっても気まずいものです。だからこそ、感情を排し、システムが送るような「事務連絡」として徹するのが正解です。AIは、この役割に最適です。
【プロンプト】
先月分の授業料が未納となっているご家庭への、丁寧な督促メールを作成してください。(「ご確認のお願い」というスタンスで、柔らかい表現にしてください。
【AI生成例文】
件名:【ご確認のお願い】先月分の授業料について(〔◯◯さん〕)
〔◯◯様〕
いつもお世話になっております。〔塾名〕の〔担当:□□〕です。
先月分の授業料につきまして、現時点で入金の確認が取れておりませんため、念のためご連絡差し上げました。お忙しいところ恐れ入りますが、下記内容のご確認をお願いいたします。— 対象月:〔先月(例:2025年8月分)〕
— 対象生徒:〔◯◯さん〕
— 金額:〔¥○○,○○○〕
— 本来のお支払期日:〔○/○〕
— お支払方法:〔口座振替/お振込/クレジット決済 など〕つきましては、〔○/○(新たな目安日)〕までにご都合のよい方法でお手続きをお願いいたします。
もしすでにお手続きがお済みの場合は、行き違いでのご連絡となり申し訳ございません。入金反映のタイミングによる可能性もございますので、本メールはご放念ください。お手数ですが、下記も合わせてご確認ください。
- お振込先:〔銀行名/支店名/口座番号/口座名義〕
- 請求書(控):〔添付/ポータルURL〕
- 領収書の発行:ご希望の場合はお知らせください
なお、お手続きに関するご事情やご相談(分割・振替・期日の調整等)がございましたら、遠慮なくご一報ください。可能な範囲で柔軟に対応いたします。
ご不明点がございましたら、いつでもご連絡ください。
引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
作成時に日付や金額も指定しておけば、入力したものを生成できます。
⑤ 面談打診:「手間」をかけさせない配慮の塊
面談調整で最も重要なのは、相手に「考えさせない」「手間をかけさせない」ことです。目的を明確に伝え、選択肢を提示し、返信のハードルを極限まで下げることが、デキる塾の証です。
【プロンプト】
保護者面談の日程調整をお願いするメールを作成してください。
相手が返信しやすいように工夫してください。
【AI生成例文】
〔◯◯様〕
いつもお世話になっております。〔塾名〕の〔担当:□□〕です。
〔◯◯さん〕の学習状況や今後の方針について、20分ほどの保護者面談をご案内いたします。
ご返信は番号と希望方法だけでOKですので、サッとお返事いただけますと幸いです。— 面談候補(所要:約20分/日本時間)—
1)9/12(金)18:30–18:50(対面/オンライン可)
2)9/13(土)10:30–10:50(対面推奨)
3)9/14(日)20:00–20:20(オンライン)— 面談方法 —
A:対面(〔校舎名・住所〕)
B:オンライン(Zoom)
C:お電話(〔発信番号〕よりおかけします)【返信例】
「2・A」/「3・B」のように、番号+方法でお知らせください。
別日をご希望の場合は、第2・第3希望も合わせてご記入いただけると調整がスムーズです。
(例)「9/16(月)19:00以降で20分」「9/18(水)18:00〜20:00の間」— 主な議題(変更可)—
・直近の理解状況とつまずきポイント
・家庭学習の進め方/宿題の量と質
・定期テスト対策の計画(目標点・科目別戦略)
・今後1ヶ月の学習目標と面談後のフォロー※保護者様のみ/お子さま同席、どちらでも構いません。
※急ぎのご相談があれば、メールへの一言でも大丈夫です。ご多忙のところ恐れ入りますが、どうぞよろしくお願いいたします。
まとめ:コミュニケーションこそ、AIを最強の右腕に
保護者対応は、塾経営の根幹をなす非常に重要な業務です。しかし、そこに時間をかけすぎて、先生自身が疲弊してしまっては本末転倒です。
定型的な文章作成はAIに任せ、先生は「行間を読む」「気持ちを汲む」「直接対話する」といった、人間にしかできない温かいコミュニケーションにこそ、時間と情熱を注いでください。
AIとの二人三脚で、保護者からの信頼を勝ち取る、新しい塾運営を始めてみませんか。