【もうイライラしない】2歳児のイヤイヤ期(第一次反抗期)との上手な接し方を紹介します。

「魔の2歳児」

「イヤイヤ期」

2歳の子育て、この言葉を聞く機会が増えますよね。今それに悩まされているという保護者様も多いでしょう。

「〇〇しようね」と声をかけても「いやだ!」と言い、時にはその場で寝転んで大泣きしてしまうこともあると思います。お買い物やお出かけに行くにも周囲の目が気になってしまって楽しめないことや、「自分の接し方が悪いのかな」と悩んでしまうことも少なくないでしょう。

この記事では、イヤイヤ期について説明します。イヤイヤ期の理解を深めることで少し気楽にお子様と過ごすことができるかもしれません。

目次

イヤイヤ期について

子どもは赤ちゃんだったころよりもできることが増え、それに伴って関心をもつものも多くなっていきます。成長に伴い自然と「〇〇したい」と思うことが増えていきます。しかし、できることが増えたと言えど、まだまだ2歳の子どもは大人ほど上手に身体を動かすことができません。

子どもが使う言葉も大人と比べると少ないものであり、自分の気持ちをうまく表現ができず、伝わらないことも多いことでしょう。このようにやりたいと思ったことがうまくできず、それを上手に表現できないという状況にストレスを感じた結果、怒ってしまったり、時には癇癪を起こしてしまうのです。

また、子どもの脳は感情や行動を抑制する働きを持っている「前頭前野」が十分に発達していないため、湧き上がる欲求や衝動を上手く抑えることが難しいのです。

イヤイヤ期が続く期間

2歳ごろから感情表現も豊かになり、うれしい時には全身でそれを表現し、イヤなことにも全力で反応します。この時期に親の言うことを聞かなくなったり、些細な事で怒ったりしやすいためイヤイヤ期と呼ばれています。

しかし、そのイヤイヤ期もずっと続くものではありません。

個人差はありますが、一般的には3歳~4歳頃に落ち着いてきます。これは、子どもが言葉を多く扱えるようになり、「なぜいやなのか」「どうしたいのか」等を伝えることができるようになるからだと考えられています。お子様が上手に気持ちや考えを伝えられるようになってくればイヤイヤ期の終わりは近いと言えます。

イヤイヤ期は自立に向かおうとする成長の表れ

イヤイヤ期は自立に向かおうとする成長の表れ

2歳ごろからの「感情表現が豊かになる」「できることが増える」「一人でしたがる」「興味関心が増える」等の様子は自我や自立心の表れとも言えます。例えば、着替えの場面で手伝ってあげようとすると、「いやだ!」「自分でやる!」といった返事や手伝ってあげようとする手を振りほどかれることがあるかもしれません。他にも、子どもが積み木で遊んでいる時に「上手く積めない!」と怒っているような場面やそれに対して手伝おうとしても「そうじゃない!」と癇癪が酷くなるような場面はありませんか。

これは「一人でしたい」「こういう風にしたい」という欲求の表れや、子どもの中での「自分でイメージ通りに完成させなければいけない」といったルールの表れとも言えます。ジグソーパズルを想像してみてください。「一人でこれを完成させるぞ」と買ったパズルがあったとします。あなたはそれに取り組んでいますが、どうもうまく進みません。そこで、誰かに「手伝ってあげよう」と声をかけられ、まだはめていないピースを取られたとしましょう。そんな時「一人でするって決めたのに」「途中まで一人で頑張っていたのに」と少し、もやもやする気持ちになってしまいませんか。こういった場面以外にも、例えばお仕事中やゲームの攻略中など、「一人で頑張る」と決めたことについて手を差し伸べられてしまって、少し気分が晴れないような場面もあるでしょう。

大人も子どもも「自分で頑張ろう」と思ったことについて、手を差し伸べられると少しもやもやしてしまうものです。そう考えると「前頭前野」が十分に発達していない2歳の子どもでは時に癇癪を起こしてしまうのも頷けます。そして、子どもと大人が同じような気持ちになるというのは、子どもの成長であるとも言えます。そう思うと一人で何かをしたいという子どもの考えは自立へ向かっていると言えます。

2歳児のイヤイヤ期の特徴

ここまでイヤイヤ期について説明してきましたが、ここで2歳児のイヤイヤ期の特徴をまとめます。2歳児のイヤイヤ期の特徴としては、感情のコントロールがうまくできないために様々なことについて「いやだ!」と表現をしてしまうということが挙げられます。

  • 自分で何かをしようとしたのにうまくできなくて「いやだ!」
  • 要求が通らなくて「いやだ!」
  • 眠たいけれど、まだ遊びたいから寝るのは「いやだ!」
  • 食事中に怒られて、怖い言い方をされたから「いやだ!」

子育ての中で上記のように様々な場面・理由で「いや!」という旨の表現を目にすると思いますが、これらは感情コントロールがうまくできないからであると言えます。

イヤイヤ期の子どもに対しての接し方

イヤイヤ期の子どもに対しての接し方

イヤイヤ期について理解をしていても、上記のように様々な場面で子どもの「いや!」に触れて、時には癇癪を起こされて疲弊してしまう親もいると思います。その場合、子どもにどのように接すると良いのかを紹介していきます。

ほめる時もしかる時も、まずは子どもの気持ちに寄り添うこと

イヤイヤ期の子どもは様々な理由で「いやだ!」と怒ったり泣いたりしてしまいますが、理由もなく怒ったり泣いたりしているわけではありません。まずはその理由を考え、一緒に整理してあげましょう。

  • 「その靴自分で履きたかったんだね。」
  • 「そのパンツ履きたかったんだね。」
  • 「もう少し遊びたいの?」

このように声をかけてあげると親も子どもも、怒っている理由や泣いている理由の整理がしやすくなります。また、子どもの気持ちを言葉にすることで「わかってくれている」という子どもの安心感にもつながります。

さらに、例えばまだ遊びたくておもちゃを片付けられない子どもに「まだ遊びたいよね。でも寝る時間だからお片付けしようか」と声をかけたとします。その後お片付けができた子どもに「遊びたかったのにお片付け頑張ってくれたね。ありがとう。」と気持ちに寄り添いつつ具体的にほめることで、どういう行動が良いのかを知るだけでなく良いことをして褒められることは子どもの自信につながります。また、片付けの場面で物を投げた場合などは、「まだ遊びたかったんだよね。でも物を投げられて痛かったよ。」と声をかけると何がダメなのかを知るだけでなく、なぜダメなのかも知ることができます。

ほめるときも叱るときも、まずは子どもの気持ちに寄り添ってみると良いでしょう。

全てを受け入れず、ルールに沿って対応すること

子どもの要求を全て受け入れてはわがままになってしまうだけでなく、時に身の危険が生じてしまう場面もあります。

ルールを破ってしまうときや、身に危険がある際は落ち着かせつつ「それはやってはいけないことだよ。このままだとケガをしてしまうよ。」「友達にケガをさせてしまうよ。だからだめだよ。」と丁寧に何故だめなのかを伝えつつ、やってはいけないことを教えてあげましょう。また、一貫したルールを決めることで子どもも何がだめなのかを理解しやすくなります。

行動スケジュールは事前に決めて伝えておくこと

例えばゲームをしている時やテレビを見ている時に、急に電源を切られて怒ってしまった経験はありませんか。また、急に「あと少しで出かけるから準備をして」と言われて困ったしまったことはありませんか。大人も子どもも急な対応は苦手なものです。

  • 「〇〇までやったらお出かけしようね」
  • 「長い針が〇〇まで来たらお片付けしようね」

と予め伝えておくことで、子どもも話を理解しやすくなります。

感謝の気持ちを伝えること

自分が行った仕事において、特に何も言われないよりも「ありがとう。」と一言言われるだけで、良い気持ちになりませんか。誰しも感謝の気持ちを伝えられると嬉しいものです。それは子どもも同じです。

例えばおもちゃ等を片付けた子どもに対して「まだ遊びたかったのに片付けしてくれてありがとう。」と声をかけてあげると、子どもは何が良いかを知ることができ、親も子どもの成長を感じると共に、「〇〇してくれて助かった」と穏やかな気持ちで居ることができることでしょう。

どんな状態でも見守ること

まだまだ不器用な子どもなので、一人で何かをやるにも大人より時間がかかってしまうこともしばしば。しかし、そのチャレンジを見守ることで一人でできることが増えるだけでなく、達成感を覚え、自信や意欲につなげることができます。子ども自身が納得できるまで見守り、時には「手伝っていい?」と声をかけて子どもの「できた!」をサポートしつつ安全に過ごすことができるよう見守っていくと良いでしょう。

時に子どもの親も疲れ切ってしまうイヤイヤ期。物理的に距離を置きたくなることもあり、何もしたくないと思う時もあるでしょう。しかし手を伸ばせば届く距離に居てくれることや、抱きしめ返してくれることは、子どもに安心感を与えることができます。どんな気持ちの時も近くにいて見守りましょう。

理不尽な「イヤイヤ」にまじめに対応しないこと

ルールを決めるという項目でも少し触れましたが、子どもの言うことを全て聞いていてはわがままにつながってしまいかねません。理不尽なことには時には毅然とした態度で何が良くないかを伝えなければいけません。

何を伝えたいのか一緒になって考えること

2歳の子どもはまだまだ幼い子どもです。感情表現も豊かになりましたが、扱える言葉は多くはありません。気持ちに寄り添うことにも通ずることですが、何を伝えたいかを一緒になって考えてあげることで混沌としている子どもの気持ちもうまく整理ができるようになります。子どもの様子を見ながら「自分ならこう思うかな。」と考えることで子どもの気持ちや伝えたいことがわかってくるはずです。

まとめ:完璧に対応できなくても大丈夫

イヤイヤ期の子どもは、赤ちゃんだったころよりも成長し、自我も芽生え自立心も育っていきます。その中でやりたいと思ったことがうまくできず、それを上手に表現できないという状況にストレスを感じた結果、怒ってしまったり、時には癇癪を起こしてしまったりしてしまいます。

そんな時は子どもの気持ちに寄り添いつつ何を伝えたいのかを一緒に考えてあげることで子ども自身も気持ちの整理ができるようになっていきます。また、日常の中で感謝を伝え褒めていくことで子どもの成長を感じるだけでなく、子どもも良い行動を知ることができます。子ども自身も一人の人間のため、大人がされて嬉しいことは子どもも嬉しいものです。一方で、保護者も人間であるため日々のイヤイヤ期で疲弊してしまい、どうしても上手く対応ができないこともあります。それも仕方がないことです。その際は周囲の人に相談をしたり、協力を得ると良いでしょう。

子どもと協力して乗り越えていくのがイヤイヤ期です。いつか終わりが訪れます。子どもにも日々感謝を示しながら過ごしていくと、少し気楽に子どもと過ごすことができるはずです。

2歳は幼児教育を行う上で重要な時期

人間の脳は3歳までに全体の9割まで成長するといわれており、脳が成長のピークを迎えるまではスポンジのように吸収しやすい時期と言われています。この1年を使って子どもの自主性・主体性の土台である自己肯定感を高める教育を行いませんか?

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