「4歳の壁」とは?乗り越える6つのポイントと、男女の違いをチェック!

「なんだか反抗的な態度が増えた」
「手がかからなくなって嬉しい反面、乱暴な言葉を使ったり、嘘をつくことが増えてイライラしてしまう」
「子育てが間違っていたのでは?」

など、子どもが4歳くらいになると、今までとは違った悩みが出てくるのではないでしょうか。身体も大きくなり、できることが増えてくる4歳児ですが、まだまだ感情のコントロールが上手くできず、泣いたり暴れたり、大人も戸惑うような姿が多く見られるようになります。子どもが不安定になりやすいこの時期を「4歳の壁」と呼ぶことがあります。

今回は、子どもの成長過程の1つである「4歳の壁」について詳しく説明しましょう。

この記事でわかること
  • 4歳の壁について
  • 4歳の壁と発達について
  • 4歳の壁の特徴と対策、男女の違い
  • 乗り越えるためのポイント6つ
目次

4歳の壁とは

「4歳の壁」とは、4歳頃の子どもに見られる、反抗的で気持ちが不安定になる時期のことを指します。

この時期の子どもの脳は著しく発達し、理解力や認知機能が向上します。語彙が増えて会話も上手になり、友達と仲良く遊ぶなど社会性も身についてくる頃です。しかし、急激な脳の成長は4歳児の心に葛藤をもたらします。不安や戸惑いで苛立ちを感じることから、癇癪を起こして泣いたり、反抗的な態度をとったり、また急に甘えたりといった不安定な言動として現れるようになるのです。

さらに4歳は「自己主張性の発達の時期」でもあり、やりたいことが明確になる一方、やりたくないことへの抵抗感が強まります。人から指示されることに反発を覚え、単純に「イヤ!」と泣くだけではなく、無視する・暴れる・暴言を吐くなど、不満やストレスを表現する方法も乳幼児期に比べてグッと増えます。そのため、対応に悩む保護者も多いことでしょう。

自分でできることが増えて嬉しい反面、感情をコントロールする力はまだ未熟な4歳児。複雑で不安定な自分の気持ちを上手く伝えられず、暴言や反抗的な態度として現れるのが「4歳の壁」なのです。

4歳の子どもに見られる発達

4歳児は、幼稚園・保育園では「年中さん」にあたる年齢です。身体が大きくなり、運動機能も発達すると同時に、知能も発達し、言葉や社会性などをどんどん学んでいく時期でもあります。基本的な生活習慣が身につくのもこの頃です。ここでは、4歳児の発育と発達の特徴を、項目ごとに詳しく見ていきましょう。

運動能力の発達

4歳頃になると体力がついてきて、1時間以上歩くことができたり、長い距離を走れるようになったりします。また、身体のコントロールが上手くなるため、より複雑な動きをしたり、スピードを調整しながら走ったりできるようにもなります。バランスをとることが必要な「片足ケンケン」「スキップ」「でんぐり返し」などの動作もできるようになるので、身体を動かすことが楽しく、活発に動き回るのが特徴です。また、手先も器用になるため、ハサミで切る、紐を結ぶ、といった細かい作業もできるようになります。

日常会話でコミュニケーションをとる

4歳になると、語彙がさらに増えて記憶力も良くなるため、日常会話でスムーズにコミュニケーションがとれるようになってきます。時間の感覚が身につき、過去や未来の話、自分が経験したことを話したり、質問にも答えられるようになります。想像力が豊かになり、頭の中でイメージしたことを言葉にして表現するようになるのもこの時期です。ものごとへの関心が強くなるため、様々な場面で「なぜ?」「どうして?」と質問することも多くなるでしょう。

生活習慣が身につく

4歳は、衣服の脱ぎ着や歯磨き・排泄など、基本的な生活習慣が身につく年齢です。とはいえ、成長には個人差があり、大人のサポートが必要な場合もありますが、徐々に自分でできるようになっていきます。さらに、箸が使えるようになったり、食事中は立ち歩かないなど、基本的なマナーも身につき始めます。脱いだ衣服をたたんだり、身の回りの整理整頓ができるようになるのもこの時期です。

社会性が向上する

4歳頃からは、友達など他人に興味・関心を持ち始めるようになります。複数の友達とルールを決めて遊んだり、集団行動をする中で「順番を待つ」「マナーを意識する」などの社会性を身につけていく時期でもあります。白梅学園大学・無藤 隆氏の研究によると、4歳頃から「非認知能力」が著しく発達することがわかっています。「認知能力」が『知識・技能・思考力』などの知的な力を指すのに対し、「非認知能力」は『意欲・意志、自覚し見渡す力、人と協力する力』のことをいいます。自分で考えて決める「自己解決力」や相手の気持ちを考えて行動する「協調性」などが育まれる、大切な時期なのです。

イヤイヤ期との違い

大人の指示に対して反抗したり、泣いて暴れたり…。なんだか2歳の頃の「イヤイヤ期」と似ている感じがしますよね。しかし、単純に「イヤ!」と言い続ける「イヤイヤ期」に対し、4歳児の反抗は、その理由がより複雑になります。

2歳児の「イヤ」は、言葉や身体が未発達で、やりたいことを思うようにできないことが主な理由でしたが、4歳児の「イヤ」は「自分の希望が通らないこと、やりたくないことへの反抗」がもとになっています。日常生活において「やりたくなくても、やらなければならないこと」はたくさんあるため、親は至るところで4歳児の「イヤ」に振り回されることになります。使える言葉も増えて「〇〇だからイヤだ」のように、ある程度理由も含めて意志表示できる一方で、話を聞かない振りをしたり、無視するようにもなります。また子どもによっては、要求が通らないと突然泣き喚いたり暴れたりすることもあるでしょう。

ただ、「イヤイヤ期」も「4歳の壁」も発達の時期の傾向であるため、実際には個人差があり、一人ひとり性格や成長のスピードは異なります。傾向は1つの目安として参考にし、どのような理由でその子が癇癪を起こしているのかを把握することが大切です。

「4歳の壁」とは、子どもの成長段階の一部

「素直でいい子」だった子どもが、急に「言うことをきかない反抗的な子」に変わってしまい、「自分の育て方が悪かったのかも…」と不安になる保護者の方も多いのではないでしょうか。しかし、「4歳の壁」は反抗期であると同時に、子どもの成長段階の一部なのです。

4歳頃の子どもは、脳の急激な発達とともに認知能力も徐々に向上します。他者に対して興味がわいたり、時間を意識したり、自分で考えて行動できるようにもなってきます。自我も強まり、自分の意志がはっきりしてくることで、やりたくないことへの抵抗感がより強くなりますが、まだ心も身体も、自分で完璧にコントロールできるわけではありません。その結果、自分の意志に反することに、大人が戸惑うほどの大きな反抗を示すのです。

また、4歳頃は環境が変化して、子どもの世界が広がる時期でもあります。親から離れて自分でやらなければならないことが増え、友達との関わりの中で我慢することも出てくるでしょう。自他の区別がつくことで他者に不満やストレスを感じやすい時期でもあり、子ども自身も不安と戸惑いの中で成長しているのです。「4歳の壁」は子どもの脳や心、身体が成長している証拠なのです。発達に必要なプロセスであることを受け入れ、乗り越えた先には子どもの成長があるということを理解して見守っていきたいですね。

「4歳の壁」の特徴と対策

言うことをきかずに反抗したかと思えば、急に甘えてくるなど、周囲の大人も戸惑ってしまうのが「4歳の壁」です。2歳の「イヤイヤ期」に比べ、反抗のバリエーションが増えますが、具体的にどんな態度や行動を取るかについては個人差があります。ここでは、「4歳の壁」で知られる代表的な特徴を紹介します。

全てに対していやがる

食事や着替え・片付けなど、今まで一人でできていたことを急にしなくなります。自分でできることでも「やって」「できない」と言い出したり、抱っこを求めたりすることもあります。赤ちゃん返りのようで心配になるかもしれませんが、これも成長過程の1つです。時には甘えも受け止め見守っていきましょう。

また、人から指示されることに対しては「イヤ!」と反発するようになります。保育園や幼稚園に通い始めると、親も時間を気にして「準備をしなさい」「早くご飯を食べなさい」と声をかける機会が増えますが、 やっている行動を遮られると、より自己主張が強くなり、反抗的な態度につながりやすいため、予定がある場合は早め早めに動いて、子どものペースで準備を進められるように心がけましょう。

暴力的になり、暴言を吐く

4歳になると他人に興味を持つようになる反面、他者が自分の思う通りにならないことに苛立ちを覚えるようになります。4歳児はまだ感情のコントロールがうまくできないため、不満やストレスの対象が他者に向けられると「バカ」「アホ」「ウンチ」など、相手を傷つける暴言を吐いたり、他人を叩く・蹴るといった暴力をふるったりすることがあります。不満やストレスがなくても、親や周囲の大人が反応してくれることが嬉しくて、わざと乱暴な言葉づかいや行動を行う場合もあるため、過剰に反応せず、子どもの目を見て静かに「それはしてはいけないことだよ」と伝えるなど、落ち着いて対応しましょう。

嘘をつく、無視する

嘘をつくことも、この時期に現れやすい特徴の1つです。

注意されたことに対して「やってない」と答えたり「〇〇ちゃんが言ってた」と言うなど、すぐにわかる嘘をつくこともあり、今までにはなかった変化に戸惑う保護者もいるでしょう。「悪知恵がついてきた」と感じることもあるかもしれませんが、嘘をつくのも成長の一部と考え、落ち着いて対処することが大切です。頭ごなしに叱らず、「嘘がばれていること」を冷静に伝えましょう。その上で「嘘をつかれて悲しい」「残念だった」と親の気持ちを素直に伝えることも大切です。また、この時期は空想や願望がもとになる嘘をつくこともあります。「昨日〇〇に行ってきた」「おもちゃをたくさん買ってもらった」など、あたかも本当の話のように友達に伝える子もいますが、この手の嘘は、成長して現実と空想の境界がはっきりしてくると自然とつかなくなります。あまり気にしなくても良い嘘ですが、必要な場合は「本当のことだけ話そうね」と促すようにしましょう。

さらに、4歳児の反抗の1つに「無視」があります。やりたくないことに対して、時には「イヤ」という言葉さえ使わず、話を聞かない振りをしたり、あからさまに無視をします。叱られた後などに、ふてくされて相手を無視して、要求が通らなかった不満を表したりもします。

思い通りにならないと暴れる

自分の要求や欲求が通らないとわかると、突然泣き喚いたり暴れたりして、手が付けられなくなることもこの時期の特徴です。

「イヤイヤ期」の癇癪がようやく落ち着いたと思ったところに、また癇癪が始まると「赤ちゃん返りしているのでは?」と心配になるかもしれませんね。「イヤイヤ期」の癇癪が、その場限りの単純な欲求(眠りたい・休みたい・やりたくない)によるジレンマだったのに対し、4歳児の癇癪は、「まだ〇〇したかったのに帰りたくなかった!」「勝ちたかったのに負けて悔しい!」「ママが自分の気持ちを分かってくれない」など、より複雑な要求や感情に対しての不満やストレスが原因となります。

4歳は、自分の欲求の実現に他者の存在が必要であること、そして他者が自分の思い通りにならないということを学び始める時期です。心が未熟な4歳児は、それを理不尽に感じることも多く、時には感情が爆発してしまいます。しかし、まだ自分の思いを言葉で上手く伝えきれないため、「泣き喚く」「暴れる」といった行動に現れるのです。

そんな時は、親や周囲の大人が、子どもの話をしっかり聞いて、気持ちを代弁してあげるような声掛けをすると良いでしょう。言葉の理解が進んでいる時期なので、話を聞くだけで落ち着く場合もあります。

4歳の壁における男女の違い

「4歳の壁」の原因となる認知機能の発達において、厳密には男女での大きな違いはないと言われています。ただ、実際には「4歳の壁」の困りごとの症状は、男女により、その傾向に違いがあると言われています。それぞれ見てみましょう。

男の子に見られる4歳の壁

男の子に見られる4歳の壁には下記のような行動があります。

男の子に見られる4歳の壁

・体力や力がついてきた分、それまで以上に攻撃的になり、乱暴になった
・叱られたり、気に入らないことがあった時にも力を行使して反抗する
・下品な言葉を使って周りの反応を楽しむ

特に男の子は、テレビのヒーローなどの影響もあって、叩く、蹴るなどの行為が出てくる場合もあります。身体が大きくなり、パワーが有り余っていることも考えられるため、体力を発散させるような環境や過ごし方を用意するのもおすすめです。

モラルの低い言動に関しては、過剰に反応せず「もし自分が同じことを言われたらどう思う?」と冷静に対応しましょう。諦めず、何度も伝えていくことが大切です。

女の子に見られる4歳の壁

女の子に見られる4歳の壁には下記のような行動があります。

女の子に見られる4歳の壁

・注意されると言い訳や、相手の言葉尻をとらえて言い返したり、言葉を使って反抗してくる
・拗ねたり、無視をする

女の子の場合「どこでそんな言葉を覚えてきたの?」というような、大人びた言葉で反発してくることもあり、「生意気だ」と感じることも増えるでしょう。

「ママなんか嫌い!」と言われ、同性だからこそお母さんはイラッとすることもあるかと思います。ただ、お母さんがかまってくれるのを待っている場合もあるので、そんな時は子どもとしっかりと向き合い「どうしてほしいのか」を冷静に伝えてみましょう。「嫌い」という言葉に過剰に反応せず、子どもの気持ちを読み解いたり、引き出したりするやり取りを意識することが大切です。

「4歳の壁」を乗り越えるための6つのポイント

冷静に話を聞いて子どもの気持ちに寄り添う

子どもが反抗してきたり、癇癪を起こしたら、まず冷静になって話を聞きましょう。4歳児のイヤには必ずちゃんとした理由があります。朝の忙しい時間や出かける前など、親の方も時間に余裕がなく焦ることもあるかと思いますが、そこはぐっとこらえて冷静になり「何が不満なのか」「なぜイヤなのか」その理由を尋ねてみましょう。言葉が発達してきているこの時期だからこそ、子どもは「〇〇が△△だからイヤだった」というように、きちんと筋道を立てて理由を説明することができます。理由が分かれば、親も解決策を一緒に考えることができますよね。頭ごなしに叱らず「そっかー、〇〇したかったんだね。」「それはイヤだったね。」と子どもの気持ちに共感して寄り添うことで、子どもも満足し、気持ちを落ち着かせやすくなります。話を聞いてもらっただけで満足するケースや、根気よく続けることで、次第に癇癪の前に自分から理由を説明してくれるようになることもあるので、反抗された時には、冷静に話を聞くことを意識してみましょう。

甘えてきたら受け止める

身体が大きくなってきたとはいえ、4歳児にはまだまだ甘えられる相手が必要です。抱っこやスキンシップを求めたり、今までできていたことを「やって」というのも甘えの1つです。大きく成長するこの時期は、子ども自身も不安や戸惑いが多いため、甘えてきたらしっかりと受け止めて、子どもの心を満たしてあげましょう。

また4歳頃は、下に兄弟姉妹ができる子も増えてきます。赤ちゃんに比べると4歳児は大きく見えますが、実際にはまだ生まれて4年しか経っていない子どもです。時にはパパやママを独占したい気持ちから、乱暴に振る舞ったり赤ちゃん返りをしたりすることもあります。そんな時は「もうお兄さん・お姉さんだから」と突き放さず、十分に甘えさせてあげましょう。なかには甘えることが恥ずかしくて、素直に言い出せない子もいるため、子どもの様子をよく観察し「甘えたいサイン」を見逃さないようにしましょう。

暴力・暴言への対応方法

子どもから叩く・蹴るなどの暴力をふるわれた際、叱ったり、力づくで押さえたりすることは逆効果です。感情的になりそうな気持ちをぐっとこらえて、子どものからだをぎゅっと抱きしめたり、背中をさするなどして、スキンシップを図りましょう。子どもの気持ちが徐々に収まってくるのを待ち、そのタイミングで冷静に暴力をふるった理由を聞いて、暴力をふるわれた側が痛くてつらい気持ちになることなどを話して聞かせます。

子どもの気持ちに寄り添うことを心掛けることで、子どもも「暴力はいけない、暴力をふるわなくても、パパやママは自分の気持ちをわかってくれる」ということを理解し、徐々に乱暴な行動を控えるようになっていきます。 またこの時期の子どもは、汚い言葉を使って相手の反応を面白がったり、イライラなどストレスを発散したい時に暴言を吐いたりします。しかし、自分の暴言で傷つく人がいることを理解していないことが多く、「本気で相手を攻撃したい」「傷つけたい」とは思っていないケースがほとんどです。

子どもが暴言を吐いた時は「その言葉を使うことで嫌な思いをしたり、傷ついたりする人がいる」ことをきちんと説明しましょう。叱ったり過剰に反応すると、面白がってさらにエスカレートする可能性もあるため、落ち着いて冷静に対処するように努めましょう。

複数の選択肢から子どもに選ばせることで欲求を満たす

自己主張性が強くなる4歳児は、「人からの指示に従いたくない」という理由だけで反抗することもあります。そんな時は1つの物事に対して、複数の選択肢を提案し選ばせてあげると良いでしょう。記憶力や判断力が向上する時期でもあるため、「どっちの色がいい?」「2個にする?3個にする?」など、自分で選択する機会を与えることが大切です。

自分で決めたことに対しては前向きに取り組みやすく、責任感も感じられるため、スムーズな行動につながります。また「自分を尊重して選ぶことを任せてくれる」という実感を持つことにより、自尊感情も育まれます。

ポジティブな声掛けを行う

子どもが抱える不安感を取り除くには、ポジティブな声掛けがおすすめです。

悪いことを指摘するネガティブな言葉の代わりに、肯定的で前向きな言葉を選ぶようにしましょう。例えば「早くしなさい」を「あと5分で食べ終わろうね」に言い換えたり、「〇〇はダメだよ」を「△△しようね」とポジティブな言葉で伝えることで、子どもも聞き入れやすくなります。いつも当たり前にできていることも「できたね」「頑張ってるね」と意識的に声掛けをすることで、「認められた」という前向きな感情が生まれ、子どもは「また頑張ろう」という気持ちになるのです。また親も自然と子どもを褒める機会が増えるため、心に余裕が生まれるでしょう。

「今だけ」と思い、気持ちを切り替える

この時期の姿は、成長の過程で避けては通れないもの、そして「今だけ」の期間限定のものである、と割り切って、気持ちにゆとりを持つことも大切です。小さなトラブルはあっても、子どもは毎日確実に成長していきます。

子どもの気持ちに寄り添い、根気強く話を聞いてあげる時間を持つようにして見守っていきましょう。

イライラした時、落ち着くための考え方

子どもへのイライラをぐっと我慢して、寛容に対応することは大変なことです。まず、頑張っている自分を認めてあげましょう。真剣に向き合っていれば、疲れるのは当然なのです。ここではそんな時に、落ち着くための考え方を2点あげています。ぜひ参考にしてください

育児に完璧を追求しない

疲れが溜まってくると、精神的にも落ち込んでしまいますよね。「自分の育て方が悪いのでは?」など悲観的になることもあるかと思います。そんな時は自分を責めず、育児を完璧にやろうと思うのを一旦辞めてみましょう。反抗期の子どもへの、完璧な対応の仕方などというものはないのです。子どもの健やかな成長には、親の心の安定が大切な要素の1つです。無理をし過ぎず、周囲に頼れる場合はしっかり頼って、4歳の壁を乗り越えましょう。

「反抗するのも、4歳の仕事」だと割り切る

「4歳児はそういう時期」「反抗するのも子どもの仕事」と割り切って、子どもの反抗期を受け入れることも1つの対処法です。ただ、癇癪を起こしても泣き疲れて寝てしまう2歳児と違って、心身ともに成長した4歳児の癇癪への対応は一筋縄ではいきません。街中や家の中で「大声で泣き叫ぶ」「床に転がって暴れる」などの癇癪を起こした時は、危険なものを遠ざけて、落ち着くのを待つといった対応を心掛けましょう。

癇癪が激しく家庭での対応が難しいと悩む場合は、抱え込まず、子育てや子どもの発達の相談窓口などを利用して、適切な方法を見つけていくと良いでしょう。

「4歳の壁」への対応は難しく、戸惑うことが多いかもしれませんが、この「壁」は子どもが大きく成長している証なのです。今は大変でも、「4歳の壁」を過ぎれば、お子様はひとまわり成長した姿を見せてくれるはずです.。反抗期の特徴や行動の背景を理解することで気持ちにゆとりを持ち、前向きに受け止めて乗り越えていきましょう。

この「自分の意見を大事にしている」イライラ期に「教育の主体は子ども」という考えを活用して、子ども自身が自分で選択して学べる環境を整えた学習に取り組むのもおすすめです。

モンテッソーリ教育では

  1. 選択(主体的に自分のやりたい教育を選ぶ)
  2. 集中(自分がやりたいものなので集中しやすい)
  3. 達成(達成感・満足感を得る)
  4. 反復(繰り返して反復する)
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の5つの学習サイクルで、お子さまが自然と学習習慣を身に付けられ、主体的に取り組んで達成し満足感を得て「できる!」という自己肯定感を育みます。モンテッソーリ教育を取り入れた教材が気になる!とお考えの保護者様はぜひ資料をご請求のうえ体験してください。

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