ワーキングメモリーが低い特徴と原因。改善実績のある効果的なトレーニング方法や工夫とは?

ワーキングメモリーとは、私たちの脳が作業をするための重要な認知機能で、情報を一時的に保持する能力のことです。このワーキングメモリーが低いと、私たちの日常生活にさまざまな影響を及ぼす可能性があります。また、発達障害・学習障害のあるお子様は、ワーキングメモリーが低い傾向があるともいわれています。

この記事では、ワーキングメモリーの概念と、ワーキングメモリーが低いことでもたらされる影響、そして発達障害・学習障害との関係について解説します。さらに、改善実績のある効果的なトレーニング方法を含め、工夫についても紹介します。

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目次

ワーキングメモリーとは?

ワーキングメモリーとは?

ワーキングメモリーとは、「作動記憶」「作業記憶」と呼ばれ、作業や動作をおこなう際に脳に入ってくる情報を一時的に記憶・処理・保存する能力のことを言います。

勉強や仕事、家事など日常生活のさまざまな場面で必要な能力で、この能力を使用して判断や行動をしています。

例えば、ワーキングメモリーの大きさを一つの「箱」と置き換えて考えてみます。

「箱の大きさ」がワーキングメモリーの容量、情報が「本」としたときに、箱が大きいほどたくさんの本を入れられ、それだけ「本(情報)」を箱に留める(記憶する)ことが可能です。箱の中を整理することもワーキングメモリーの一つで、それと同時に関連する本(情報)を集めたり、必要のない本を処理(取り除く)することで、効率的に作業を行えます。

反対にワーキングメモリーの容量である「箱」が小さく、処理能力も低いと、たくさんの「本(情報)」が入らず、それを処理できないので、作業が非効率になります。

情報を覚えておく、というと、「短期記憶」や「長期記憶」とも似ていますが、こちらは脳に記憶させるだけを言います。一方ワーキングメモリーは、記憶した情報や動作を放出(判断・行動)するまでを言います。

具体的な例

本を読む、という作業を行う場合、人間の脳では、内容を一時的に記憶・処理・保存しながら読み進めています。内容をすぐに忘れてしまうと、登場人物やこれまでの展開などがわからなくなってしまい、正しく理解しながら読み進めることはできません。

そのほかにも、複雑な作業や多くの情報処理が必要なときにワーキングメモリーは特に求められます。

ワーキングメモリーと発達障害との関連性は?

ワーキングメモリーが低いことで起こる症状と、発達障害・学習障害の症状で似ている点があります。

例えば

・大人からの指示を覚えておけない
・一度自分で気づいたことを覚えておけない
・お手本の文字の形を覚えておけない

などです。

このことからワーキングメモリーと発達障害は「関連性があると思われる」とされてはいますが、まだまだ研究が進められている状態でハッキリとは分かっていません。

しかし、症状が似ていれば困りごとも類似点があります。以下ではワーキングメモリーが低い場合の困りごとや対策についてお伝えしますが、発達障害の症状でお困りの方にも、参考になるものが多いと思います。

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ワーキングメモリーが低いことで起こる特徴

ワーキングメモリーが低いことで起こる困りごと

ワーキングメモリーは、先述したように日常生活のさまざまな場面で必要とされる能力です。では、ワーキングメモリーが低いとどのようなことが起こるのでしょうか?以下に、困難が生じるとされる困りごとを5つ紹介します。

忘れ物をしたり、物を紛失しやすくなる

ワーキングメモリーが低いと、忘れ物をしたり、物を紛失したりすることが多くなります。

例えば、買い物をするときに頭の中で買う物をピックアップしていても、タマネギを買ったらニンジンや肉を買うのを忘れたり、タマネギを買う前に他のものに気を取られて何を買うのか忘れてしまったり、となります。

また、小物などをどこに置いたか忘れ、物を紛失しやすくなるところもワーキングメモリーが低い方の特徴です。

会話のキャッチボールが出来ない

ワーキングメモリーが低い方は、情報がスムーズに処理されず、記憶の整理が困難になります。会話の内容がちぐはぐだったり、一方的な会話をしてきたり(子供はよくあるので判断しづらいですが)、会話のキャッチボールが出来ないことがあります。キャッチボールが続かないというのは、会話自体の内容を覚えることが出来ず、言葉を組立てることが出来ていないことが原因です。

また、記憶の整理が出来ていないことで先生の問いかけや、指示を忘れてしまうなどして先生から怒られてしまい、自己肯定感が下がってしまうことも考えられます。

集中力が持続しづらい

長い話を聞く、長文を読むなどの場合、次々に入ってくる情報を脳内で次々に処理します。

ワーキングメモリーが低いと、情報の取捨選択が難しく、情報を処理しきれなくなったり、必要以上に脳を動かして脳が疲れやすくなってしまいがちです。これが集中力の持続しづらさに繋がります。

読むことや書くこと、計算が苦手な傾向がある

ワーキングメモリーが低いと、本や文章を読んでも前半の部分を忘れてしまうことがあるので、意味や内容をつかむのが難しくなったり、文章を書くことも苦手になります。

また、数学の計算をする際も頭の中で計算ができていても正しい答えを記入できず、答えが合わないなど、計算も苦手です。

切り替えが苦手になる

ワーキングメモリーの機能には、いらなくなった情報を捨てるという機能もあります。ワーキングメモリーが低い場合、今やっている作業よりも前の作業のことが頭に残ってしまい、うまく切り替えすることが難しい場合があります。

また、いろんなことを伝えられたり話されたりすると、うまく処理できず、頭が混乱してしまい、結果的に頭の中がモヤモヤしたまま切り替えができないことがあります。

改善実績のある効果的なワーキングメモリーのトレーニング法と工夫

日常でできる効果的なワーキングメモリーのトレーニング法と工夫

実はワーキングメモリーのトレーニング効果は、有無について意見がわかれます。

幼児期はワーキングメモリーのトレーニングの効果が高いとする研究がある一方、ワーキングメモリーそのものは増えないとする研究もあるようです。ただ、トレーニングした事柄そのものについては効果が見られるとされており、適度なトレーニングをすることでのマイナスはありません。

また、少しの工夫でワーキングメモリーが低くても過ごしやすい環境を作ることもできます。

ここではお子様と一緒に改善実績のあるトレーニングを含め、日常でできる効果的なトレーニング方法と工夫を4つ紹介します。

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1.デュアルタスクをおこなう

ワーキングメモリーを鍛える方法として「デュアルタスク(2つの課題をおこなう)」があります。2つのことを同時に処理するため、それだけ脳に負担を与えられ強化できます。

家庭内なら、絵を描きながら話したり、積み木やブロック遊びなどをしながら話したり、音楽に合わせてダンスするなどです。

外でなら、歩きながら数を数えたり計算したり、縄跳びしながら数を数えたりです。外で遊ぶときには周囲に注意して行うようにしましょう。

ただし、やりすぎはストレスとなり、ストレスはワーキングメモリーを下げると言われているので、お子様の状況に応じたものにしてください。

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2.後出しじゃんけんやクイズで記憶力を鍛える

「記憶力を鍛える」こともワーキングメモリーを鍛える一つです。記憶力(覚える力)とワーキングメモリーには似ている部分があり、記憶力を向上させることで、脳を刺激して脳の動きを活性化させることができます。

おすすめの方法は、保護者様が先にジャンケンの手を出しお子様がそれに勝つように手を出す「後出しジャンケン」や言葉を逆から読んだものを当てる「逆さ言葉クイズ」、トランプの「神経衰弱」などがおすすめです。大人や子どもに関係なく遊び感覚で記憶力を鍛えられます。

3.メモを活用する

上に書いたようなトレーニングを行うことに加えて、道具や環境を整えることも助けになります。

ワーキングメモリーが低い人はメモや付箋を活用するのもおすすめです。

頭で考えたことを忘れてしまう事があるため、メモを書き見えるようにすることで、いつでも見返せ、整理ができることで作業効率が高められます。

4.集中しやすい環境を作る

「集中しやすい環境を作る」ことも、ワーキングメモリーが低い方に有効です。

外部からの情報が入ってくると、気が散って処理しきれなくなり、集中が途切れてしまいます。

おすすめの方法は、イヤホンやノイズキャンセリング、目隠しとなる板などを使用することです。また、教室などの大人数で授業を受けなければならない場合は、なるべく1人で作業ができるように配慮してもらうことも良いでしょう。

まとめ

ワーキングメモリーは、日常生活において誰しもが必要とする能力の一つで、ワーキングメモリーが低いと、日常生活に困りごとが生じる可能性があります。

お子様なら学校生活の中で「授業についていけない」「忘れ物が多い」などの困難に直面し、それが続くと自信を失うことにもなりかねません。

もし、「うちの子に当てはまる」と思われるなら、遊びのようにできるトレーニングから取り入れてみてください。

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上記のお悩みを抱える子どもは、発達障害があると診断されたり、ワーキングメモリ不足などと言われがちですが、もし子どもがそうだとしたら、改善してあげることはできないのか。。。というお悩みを抱えてらっしゃいませんか?

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なぜ「天神」がワーキングメモリの改善に効果があるのか

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間違えると問題が変わり類題で反復。遅れ気味な教科だけを戻って学習することも

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「教科書準拠」だから学習成果に直結します

「天神」は全国の小学校の教科書に準拠しているため、お使いの教科書の内容と同じように進めていくことができます。勉強が苦手だった子どもが「天神を始めてから、授業で”昨日、天神で予習した!”という経験を積み重ねることで、積極的に授業に参加するようになった。」というお声もいただいています。教科書通りの問題目次を学習する事でお子様の勉強に対する自信にもつながります。

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