【保存版】非認知能力の育て方まとめ
「最後までやり抜く子になってほしい」「失敗を怖がらずに挑戦してほしい」「言われなくても自分で考えて動ける子に」。テストの点数のように数字では表しにくいこうした力は、非認知能力と呼ばれます。記憶力・計算力・言語力など、数値で測れる「認知能力」以外の力を広く指す言葉です。
非認知能力は年齢を問わず育てられますが、最も著しく発達するのは1歳ごろから5・6歳前後と考えられています。このページでは、天神メディアの非認知能力の記事27本をテーマごとに整理し、家庭での関わり方・声かけの例・避けたい言葉をまとめました。
非認知能力とは?育て方の全体像
まずは全体像から。家庭でできる育て方の基本と、子どもの「その子らしさ」の伸ばし方、園選びの選択肢の一つであるオルタナティブ教育を紹介します。
- 夢中になれるよう、集中できる環境を作る
- 自分で考え、選ぶ習慣をつける
- 親の意見を押し付けない
- 危険がなく、人の迷惑にならないことなら挑戦させる
- 子どもの好きなことを応援する
- 肯定的な言葉をかける(「こうしなさい!」「だからいったでしょ!」は避ける)
- たくさんの人と触れ合う機会を作る
- 子どものあるがままを受け入れる
- 日常的にお手伝いをしてもらう
上の9つの関わり方に加え、絵本の読み聞かせ・ごっこ遊び・積み木・料理・お絵描き・外遊びの6つが、想像力や観察力、挑戦する気持ちを育てる活動として紹介されています。料理は「何を、どう作るか」を考え、完成まで体験できるのが特長です。

自分の個性を自分で分かっている子は多くありません。「〇〇ちゃんは運動が得意だね」「〇〇くんはよく周りを見ているね」と言葉にして伝えることで、子ども自身が気づけます。好きなことに夢中になっているときは邪魔をしない、ほかの子と優劣をつけない、習い事をきっかけにする、が親にできることです。
個性が見えないように感じても、焦らず長い目で見守ることが大切だとまとめています。

学習指導要領に縛られない教育で、少人数制や、年齢の違う子が同じクラスで過ごす縦割りの活動が多いのが特徴です。一方で、学費が高い傾向がある、卒業資格が得られないこともある、選択肢が少ない、先生によって内容に差がある、といった注意点もあります。モンテッソーリ、シュタイナー、レッジョ・エミリアなど7つの教育法の違いも紹介しています。

自己肯定感・自尊心と、失敗に負けない心
「自分は自分のままでいい」と思える気持ちは、自主性や主体性を育てる土台になる、と記事では位置づけています。親の何気ない一言が、上げる方にも下げる方にも働きます。
- 「ちゃんとしなさい」→「まっすぐ立ってね」「足をそろえて座ってね」と、今どうすればいいかを具体的に
- ほかの子と比べる → 「昨日よりできているね」と、その子の前の姿と比べる
- 「ダメな子だね」と人格を否定する → よくなかった「行動」について伝える
- 「全部食べてえらいね」(結果)→「最後まで食べようと頑張ったね」(過程)
話をさえぎらずに最後まで聞いて受け止める、自分で選ばせる、考える時間を作る、過剰な期待を押し付けない、先回りせずに失敗も経験させる、感情的に怒鳴らない。どれもすぐに全部はできないので、できることから続けることがすすめられています。親自身の自己肯定感を上げることも、子どものお手本になります。

自尊心が低い子は、物事を悪いほうに考えがち、新しいことに挑戦しない、人の目を気にする、怒られると必要以上に自分を責める、といった特徴があります。背景には、否定されることが多い、ほめられない、自分で選ぶ機会が少ない、甘えられない、といった経験があると記事では整理しています。
親ができるのは、気持ちを受け止める、大きな期待をかけすぎない、人と比べない、「早く」と急かさない、失敗を叱らない、の5つを続けることです。

メンタルが強い子は「すぐ泣かない子」ではなく、自信があり、挑戦でき、やり抜けて、人と気持ちを伝え合える子のこと。「あなたならできるよ」と前向きな言葉をかける、「跳べるまで諦めず頑張ったね」と過程をほめる、ゲームに負けたら親が「悔しい!次は負けないぞ」とお手本を見せる、などが紹介されています。
見直したい関わりとして、意見の押し付け、過保護、「それくらい痛くない」と気持ちを否定する、きょうだいや友だちとの比較、完璧を求める、が挙がっています。生まれつき繊細な気質の子もいることにも触れています。

失敗を遠ざけるのではなく、成功しやすいように準備や助言をし、失敗したあとに適切に対応することがすすめられています。子どもが失敗を怖がる理由は、恥ずかしい思いをした・怒られた経験や、自己肯定感の低さ。失敗したときは結果を叱らずに挑戦したことをほめ、なぜうまくいかなかったかを一緒に考え、親自身の失敗談を話します。

やり抜く力・忍耐力・自制心・集中力
目標に向かって粘る力と、気持ちを切り替える力です。「我慢させること」と混同されがちですが、記事に共通するのは「目的があること」と「できた!を積み重ねること」です。
忍耐力の記事では、「我慢」には目的がなく、「忍耐」にはその先に目的があると区別しています。自制心も「静かにする・我慢する」ことではなく、自分でそうしたほうがいいと判断して行動を選べる力として紹介されています。
やり抜く力は生まれつきのIQとは関係なく、後から伸ばせる力として紹介されています。困っていてもすぐに手を貸さない、親がやり遂げる姿を見せる、「できた!」を積み重ねる、いろいろなことに挑戦させる、自分で決めた目標をクリアさせる、失敗から立ち上がる経験をさせる、が育て方です。

忍耐力が身につき始めるのは、個人差はあるものの4歳ごろから。集中しているときは声をかけない、今の力に合った目標にする、大きな目標を小さく分ける、やりきった過程をほめる、失敗してもやり直せばいいと伝える、が親にできることです。

自分の欲求や感情をコントロールして、適切な行動を選ぶ力です。ルールのある遊び(ジェスチャーゲーム、だるまさんがころんだ、伝言ゲームなど)、親が見本になる、規則正しい生活で育ちます。大声で「静かにしなさい!」と叱る、先回りして指示を出す、は避けたい言動として挙がっています。

集中が続かない理由はさまざまで、興味のないことに取り組んでいるだけの場合もあります。未就学児が集中できる時間の目安は「年齢+1分」あるいは「年齢×1分」と紹介されています。「ここまで頑張る」という目標や終わりの時間を決める、集中できる環境を整える、睡眠や食事を見直す、が取り組み方。「集中力がないね」と口にしないことも大切です。記事では、発達障害の特性との関係にも触れています。

やる気・目標・計画性
言われたから動くのではなく、自分からやりたくなる。そのための関わり方と、目標・計画の立て方です。
やる気には、楽しい・好き・知りたいという気持ちから動く「内発的動機付け」と、ご褒美や罰で動く「外発的動機付け」があります。記事では、外からのきっかけで始めたことでも、親の関わり方しだいで内側からのやる気に育つことがあると紹介しています。
- がんばれば届く目標を、具体的に決める
- 届いたら「やったね」と一緒に喜ぶ
- 次に届きそうな目標を立てる
何を・いつ・どの順番でやるかを子どもに選ばせる、頼る・ほめる・励ます、好きなことに沿った質問をする、親子で一緒に楽しむ、の4つが方法です。頼る声かけの例は「この絵、すごく上手だけど、どうやって描いたの?」、励ます声かけの例は「難しい問題だったけど、よく挑戦したね」。

幼児期は「やってみたい!」という気持ちがとても強い時期です。目標は言葉や文字で具体的にし、小さな目標に分けてリストにし、優先順位と中間目標を決めます。小さな目標は「ちょっと小さすぎるかな?」と思うくらいで十分。親が決めるのではなく、子どもと話し合って決めます。

計画を立てる力は、行動や思考、感情をコントロールする脳の「実行機能」と呼ばれる力です。まずは寝る前の準備など、すぐに達成できる計画から。「朝起きてから家を出るまで何をする?」と挙げてもらい順番を決める、時間に余裕を持たせる、終わったら振り返ってできたところをほめる、親も一緒に考える、が進め方です。

主体性・自主性・判断力・責任感
指示を待たずに動く力と、自分で考えて決める力です。毎日の小さな「自分で決める」経験から育ちます。
記事では、自主性を「すべきことに対して、誰かに指示される前に行動する性質」、主体性を「何をすべきか決められていないことに対して、自分で考えて判断し、行動する性質」と区別しています。
「なんで?」と聞かれてもすぐに答えず、まず考えさせる。干渉しすぎずに見守り、自分で考えて行動した結果の失敗は叱らない。子どもの「好き」を尊重し、挑戦したい気持ちを応援します。楽器・ダンス・プログラミング・ボーイスカウトなど、主体性が育つ習い事も紹介しています。

自分で目標を立てて実行させる、個性や意見を尊重する、干渉しすぎない、失敗を怒らない(「だから言ったでしょ!」「なんでできないの!」は子どもを萎縮させる)、成功体験を積み重ねる、の5つです。

小さいうちは選択肢を用意して、「何の服を着るか」「朝ご飯に何を食べるか」など自分のことを自分で決めさせます。1日1回は何かを決めてもらう、決めたことを尊重して手や口を出しすぎない、親が決める姿を見せる、慣れたら予算を渡して買う物を選ばせる、と段階を踏みます。

お手伝いを任せる、目標を自分で決めさせる、家族の活動に参加させる、子ども扱いしすぎない、生き物を飼う、が家庭でできること。親は干渉しすぎず、自分も約束を守り、信じて応援し、お手伝いをしてくれたらお礼を伝えます。

人と関わる力:コミュニケーション・思いやり・協調性
相手の話を聞き、気持ちを想像し、考えの違う人とも力を合わせる力です。家族との会話が最初の練習の場になります。
協調性は「周りに合わせること」ではなく、自分と違う考えの人を認めて、相手の気持ちを考えながら一緒に活動する力として紹介されています。共感力・思いやりはおよそ3歳ごろから芽生えて5歳ごろに確立し、協調性も3歳で土台ができ始め、5歳ごろにしっかり身についてくるとされています。
言い間違いがあっても遮らずに最後まで聞く、好きなもの(車や恐竜など)について教えてもらう、絵本や物語で登場人物の気持ちを考える、挨拶を習慣にする、「今日は誰と遊んだの?」「何が一番楽しかった?」と話すきっかけを作る、いろいろな世代の人と関わる。話の続きが予想できても、先回りして言わないことがポイントです。

相手の立場になって気持ちを考えるよう伝える、人以外のものや動植物も大切にすることを教える、思いやりのある行動を見つけてほめる、親が子どもの気持ちに共感する、いろいろな感情があることを教える。親が子どもに共感する姿が、そのまま思いやりのお手本になります。

毎日続けられる簡単なお手伝いを一緒に決める、挨拶をする、親が人と仲良く関わる姿を見せる、ほかの人の立場で考える、ルールを守る。カードゲームやすごろく、ごっこ遊び、チームスポーツやダンスなど、ルールや役割のある活動も協調性を育てます。

リーダーに必要な資質として、主体性・共感性・やりぬく力が挙がっています。自分で決める習慣、スポーツでチームの役割を知る、買い物やお出かけ先を決めるときに話し合う(交渉する)、失敗を責めずに原因を考えさせる、大人と会話する機会を作る、などが家庭でできることです。

考える力・好奇心・創造力
「なんで?」「どうなるんだろう?」から始まる力です。答えを先に教えるより、考える時間と材料を用意することが、記事に共通する関わり方です。
- 先回りして答えを出す(正解か不正解かの二択で考えるようになる)
- 間違いをその場ですぐに訂正する
- 興味を持ったことを「知らなくてもいい」と否定する
筋道を立てて考える論理的思考力と、常識にとらわれず多角的に考える批判的思考力を紹介しています。好きなものや本・映画を話題に親子で話し合う、考える時間をたっぷり与える、答えより答えにたどり着くまでの過程を大事にする、分からないことは一緒に調べる、が家庭でできる取り組みです。

自分の考えや気持ち、判断を客観的にとらえる力で、3〜5歳ごろに芽生えるとされています。1日をふり返る、絵本を読みながら「この子は今どんな気持ちかな?」「〇〇ちゃんならどうする?」と聞く、失敗を叱らずに理由を一緒に考える、人の意見を聞く大切さを伝える、「えらいね」ではなく努力や成長を具体的にほめる、がトレーニング方法です。

読書、複数人で遊ぶボードゲーム、外遊びで実体験を増やす、疑問に一緒に向き合う、いろいろな場所に連れていく、やりたいことを制限しない。部屋づくりでは、リビングに本棚を置く、自分で管理できるスペースを作る、地図を子どもの目線に貼る、作った絵や作品を飾る、が紹介されています。

自由な時間と場所を与える、先回りせずに失敗させる、大人が何かを作る姿を見せる、子どものアイデアを聞いてサポートする、大人も一緒に楽しむ。読書、ごっこ遊び、砂・粘土・ブロック、お絵描き、リトミックやダンスなどが創造力を使う活動です。遊んだあとは「すごいね」だけでなく、具体的な感想を伝えます。

物の位置や向き、形を正確にとらえ、頭の中で動かす力です。パズル、折り紙、積み木・ブロック、鬼ごっこなど、体を動かしたり物をよく見たりする遊びで育つとされ、野球・サッカー・お絵描き教室などの習い事も紹介しています。

非認知能力の育て方でよくある質問
記事に寄せられることの多い疑問について、それぞれの記事の内容から答えをまとめました。
まとめ:毎日の声かけが、非認知能力の土台になる
やり抜く力、自己肯定感、主体性、思いやり、考える力。テーマはさまざまですが、27本の記事でくり返し出てくるのは、結果より過程をほめること、先回りせずに自分で選び・考え・失敗する機会を残すこと、親がお手本を見せることの3つです。特別な道具がなくても、毎日の会話やお手伝い、遊びの中で取り組めます。
一度に全部を変えるのは大変です。気になるテーマの記事から読み、できそうな声かけを一つずつ試してみてください。
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