【モンテッソーリ教育】3歳におすすめのおもちゃと教具

3歳は今まで以上に自分の興味があることを敏感に感じ取り、挑戦心や探究心、集中力が高まる年齢です。モンテッソーリ教育では子どもは生まれながらにして自分を育てる自己教育力が備わっているとされており、そのような子どもの自発的な行動から成長を促すことを重要としています。

また、子どもにはある特定のことに対して夢中になれる「敏感期」と呼ばれる時期があり、その時期に適切な活動を促すことでその事柄を簡単に吸収できると言われています。3歳は、話したり文字を理解したりする力が発達する「言語の敏感期」や五感を使って脳の発達を促進する「感覚の敏感期」の他にも様々な敏感期があるため、子どもの興味や関心を見逃さないようにしましょう。

本記事では3歳の子どもの発達特徴と敏感期に合わせたモンテッソーリ教具をご紹介します。

目次

3歳の特徴とおすすめのおもちゃ・教具

モンテッソーリ教育では何かわからないまま無意識に見たり触ったりして学ぶ0〜3歳を「吸収する精神」の時期、目的を持って意識的に学ぶようになる3〜6歳を「意識の芽生え」の時期と定義しています。3歳はその2つが半分ずつ混在する年齢であり、意志が育つ重要な時期です。

大人の言っていることを理解でき、これまでは「いやだ!」と言っていただけだったのが「◯◯がしたい!」と明確な意志を持ちはじめます。また、秩序感の向上から「なんで?」「どうして?」といった質問も増えてくるでしょう。周りの大人は子どもの成長過程を受け止め、普段の生活の中で好奇心を持ったことにはできるだけ応えてあげることが大切です。次項ではそんな好奇心旺盛な3歳におすすめの教具について解説します。

3歳~4歳にかけておすすめの教具

3歳におすすめの教具は感覚教育や指先を使った微細運動の活動ができる教具です。

3歳を過ぎると、今まで吸収してきたたくさんの事柄を意識的に整理したいと思いはじめます。そのため、五感を働かせる感覚活動を行うことで、感覚的に物事の違いや共通点を見つけて分類することを学べます。

また、3歳は指先の使い方が上手になり、コントロールする力も上がってきている年齢です。その様子を見て、お箸や鉛筆を使わせてみようかと思われるお父さんやお母さんもいるかもしれませんが、モンテッソーリ教育ではお箸や鉛筆をいきなり練習することはしません。まずは遊びを通して親指・人差し指・中指の三指をたくさん使い、しっかり分離させることが大切です。年齢を重視するのではなく、子ども自身がお箸や鉛筆に興味を持っているか、手指の準備が整っているかを見極めましょう。ここからは具体的な教具のご紹介をします。ぜひ教具選びの参考にしてください。

糸巻き

糸巻きとは、四角や丸の台紙に細い毛糸を巻いていく教具です。溝のある台紙を用意し、溝の1つに毛糸をかけたら対称となる溝に大きく腕を動かしながら毛糸を1周巻き、左右どちらかの溝に1つずらしてまた1周巻き付ける、ということを繰り返します。台紙は子どもの手の大きさに合うもので、最初は四角からはじめるのが良いでしょう。

糸を巻く力は強すぎると台紙が曲がってしまったり、弱すぎると糸が浮いて台紙からはずれてしまったりと、絶妙な力加減が必要となります。また、手に持った糸をすべらせながら糸を巻くことは子どもにとって難しく、はじめはなかなか上手くできないかもしれません。しかし、何度も挑戦しているうちに自分のやりやすいスタイルが自然と身に付くので、周りの大人は見守ることが大切です。

箸うつし

あけうつしと呼ばれるモンテッソーリ教育の活動をご存じでしょうか。あけうつしとは、箸うつしの他にもスプーンやトングを使って、カラーボールなどの内容物を容器から容器へうつす遊びです。あけうつしは手指、特に親指・人差し指・中指の3本の指を上手く使って、内容物を落とさないよう丁寧な腕の移動が必要となります。スプーンやトングのあけうつしの際、しっかりと3本の指で下から持てているかを目安に、箸うつしもはじめてみましょう。

周りの環境によっては時期尚早からお箸を使わなければいけないこともあるかもしれません。しかし、冒頭でも記載したように指の筋力向上はお箸だけでなく子どものこれからの成長にとても重要です。そのためには、早くお箸を持てるようになってほしいという気持ちを抑え、指の成長度合いと子ども自身がお箸に興味を持っているかということを見極めましょう。まずは遊びを通して楽しく練習することをおすすめします。

縫い刺し

縫い刺しとはその名の通り、針と糸を使って縫う遊びです。あらかじめ台紙にマジックなどではっきりと直線や絵を描き、線の上に一定の間隔で小さな黒丸を描いておきます。子どもはその台紙を使って、線の上に書かれた黒丸に目打ちで穴を開け、その穴を針と糸で縫う活動をします。目打ちを使う際はコルク板や段ボールを下に敷き、子どもから目を離さないようにしましょう。また、針は危なくないように先の丸いとじ針を、糸は刺繍糸を使うことをおすすめします。

縫い刺しは表面と裏面という概念を自然と理解しなければいけないとともに、より強い「目と手の連携」が必要です。最初は直線からはじめ、縫うべき点の位置をわかりやすいようにします。活動の工程が多い教具ですが、子どもの興味にぴったり合うと驚くほどの集中力や根気を見せてくれますよ。

ジオボード

ジオボード

ジオボードはボード上のピンに色とりどりの輪ゴムを引っ掛けて図形やイラストを形作る教具です。好きなように引っ掛けても良いですし、パターンが描かれたカードをお手本にして進めても楽しめます。

この遊びを通して図形感覚を育むことはもちろん、形の組み合わせを知っていくことで想像力の発達にも役立つでしょう。繰り返し図形を作っていく中で「この形になるかもしれない」という見通しを立てられるようになるのも魅力の1つです。

三つ編み

毛糸やすずらんテープなどを使って三つ編みを編むこともモンテッソーリ教育の一環です。遊び方としては、ひもや毛糸を使って三つ編みを編んでいくだけですが、編み目がねじれないように軽くひっぱりながら、3本のひもを均等な力で編んでいかなければいけません。

ひもは3色用意して次は何色を編むのかわかりやすいようにします。ある程度太さのあるものを選び、細いものであれば1色につき2本取りや3本取りするのがおすすめです。子どもが軽くひっぱっても取れないようにひもを固定するなどして、編むことに集中できる環境を作りましょう。

触覚板

触覚板

触覚板とは触り心地の違う数枚の板を使った感覚教具です。ざらざらとした粗い肌触りのものから、つるっとした滑らかなものに段階付けて触れ、触覚を洗練します。触れる際は目隠しをして、片手親指以外の4本の指全体を使って上から下へと撫でるように動かすよう提示し、子どもが感触を楽しんでいる間に大人は「ざらざらしているね」などの声かけをしましょう。ただ触らせるだけでなく感触と言葉を結びつけることで、語彙の習得にも繋がります。

感触の違いがわかるようになったら、同じ粗さの板を2枚ずつ用意して、どれが同じ感触の板かを見つける遊び方もおすすめです。触覚の洗練とともに同じ感触の板を組み合わせ分類することを自然と学べますよ。触覚板はこの後ご紹介する砂文字板の教具にも効果的な感覚教具です。ぜひ親子でどの感触が好きか話しながら肌触りを楽しんでみてください。

雑音筒

触覚板は五感のうちの触覚に刺激を与えるのに対し、雑音筒は聴覚の発達を促す教具です。使い方は他の感覚教具と同様に音を楽しむほか、対となる同じものを見つける遊びができます。中身はお米や小石など、大きさや重さ、硬さが違うものを入れると音の違いが生まれるのでおすすめです。音を聴くときは筒を耳元に持っていき、しっかり手を振るよう伝えましょう。

モンテッソーリ教育では感覚発達を促すことが知的教育に繋がるとされているため、このような五感を働かせる感覚教具が豊富に生み出されています。今回ご紹介した雑音筒や触覚筒の他にも、温度の違いを感じる温覚筒、匂いの違いを嗅ぎ分ける嗅覚筒などがあるので、ぜひ感覚の洗練に役立ててみてください。

砂文字板

砂文字板

砂文字板とは、板にひらがななどの文字が砂で吹き付けられている教具です。その上を指でなぞることで、ざらざらとした感触が触覚を刺激し、文字をより学びやすく作用してくれます。初めて遊ぶ際は「く」や「し」などの一画で書ける簡単な文字からはじめましょう。文字の認識を高めるため、書き方とともに読み方も伝え、自分で発音するよう提示することも大切です。

砂文字板は教具として購入するほか、お家で手作りすることもできます。手作りする場合は、ひらがなやカタカナが書かれた文字カードにグリッターグルー等を塗って、ざらざらとした感触を作り出せば砂でなくても問題ありません。気軽にできるため、文字に興味が出てきたらぜひ試してみて下さいね。

五十音並べ

五十音並べ

文字の形と発音を覚えてきたら、五十音並べに挑戦してみてはいかがでしょうか。五十音並べとはひらがなが一文字ずつ板やカードにプリントされたものを専用のケースに五十音順に並べる遊びです。並べ終わったら、正しい五十音表を見て確認できるため、子どもが自分自身で間違いに気づくことができます。

また、五十音順に並べるだけでなく、身近なものや自分の名前の文字を並べてみるのも良いでしょう。絵とその名前の文字が書かれた絵合わせカードを使って、文字探しをするのもおすすめです。

3歳の年齢では手指がまだ成長途中のため、鉛筆を正しく持って文字を書くことは難しいですが、この教具を使うことで五十音の並びを学べたり、単語を作ったりと、楽しく文字に触れることができます。鉛筆を握る前段階としておすすめの教具です。

まとめ

3歳の子どもにおすすめのモンテッソーリ教具をご紹介しました。3歳はできることが増え、理解や関心を深めようと日々探求心を育んでいる時期です。お箸の練習や文字を学ぶことも、強制するのではなく、教具を通して遊びながら楽しく活動することで吸収力が格段に上がります。

しかし、適切な環境ややり方がわからなくては子どもの自己教育力は発揮されないため、周りの大人は環境を整え、ゆっくり丁寧に提示することを心掛けましょう。「やりたくない」と興味を示さないときには、残念な気持ちを抑えて次の機会に切り替えることも大切です。重要なのは子どもの「やりたい!」という気持ちであることを理解し、モンテッソーリ教具を使った活動を楽しい親子時間にしてくださいね。

「モンテッソーリ教育」の考えを取り入れた幼児向けタブレット教材

モンテッソーリ教育で自己肯定感、個性、自立性、集中力、決断力、責任感などさまざまな能力を向上させながら、子どもには小学校入学までに、しっかりとした学力も身につけさせたいというお考えをお持ちではありませんか?

それならば、「天神」幼児タブレット版がお役に立てるかもしれません。

「天神」はモンテッソーリ教育の考えを取り入れ、0歳から6歳までに必要な学習内容を自己選択し、繰り返し・反復学習して満足感・達成感を得られる学習ツールです。

モンテッソーリ教育の根幹となるのは「教育の主体は子どもである」という考えです。「天神」も教育の主体を子どもに置き、「子どもが自発的に自らやりたい学習内容を選んで取り組む」ことに重点を置いています。

では、自主性や主体性を育てるためには、何をするべきでしょうか?

モンテッソーリ教育では、下記の形で学習を繰り返します。

主体的に取り組み、達成し満足感を得て「できる!」という自己肯定感を育む。その繰り返しによって学習習慣を身に付けながら、就学時(小学校入学時)までに必要な能力を獲得していきます。

こうした学習サイクル・学習習慣を身に着けていれば、その後の人生におけるあらゆる「学習」の機会で、新しい知識や考え方・技術などを身に付けやすくなります。

「天神」は、10,000問超の問題を収録し、お子様の興味を刺激し、学習状況に応じてカリキュラムを自動調整しながら反復学習を行います。※自由に学習内容を選んで学ぶこともできます。

実質的に、楽しみながら数万問の問題に楽しく触れることで、就学時までに必要な能力、学習習慣や学習サイクルを身に付けます。

もし「気になる」と思われましたら、お気軽に資料をご請求ください。早く始められるほどコスパよくご利用いただけます。

「天神」幼児タブレット版の特徴

お子様の「好き」を活かしてほしいから、好きなものがいつでも使えるようにしました

選択

収録されている問題5系統62ジャンル、約10,000問を常時使うことが出来ます。お子様の発達や興味関心は、教材の提供範囲に合わせて自在にスライドするものではありません。お子様の「好き」と感じたその瞬間を見逃さず、0歳から6歳までの全範囲から「これがしたい!」と思う内容をいつでも学べるのが「天神」です。また、お子様の学習状況に合わせて自動でカリキュラムを毎日調整して出題する機能もあります。

1問ごとに集中力を切らさずに問題に取り組み、達成感と満足感を得る仕組み

集中・達成

幼児が集中できる時間は非常に短いもの。だから天神は1問1答形式、問題を短時間で完結し集中力を途切れさせません。また、1問正解するごとに「天神」がいろいろな言葉で褒めてくれるので、達成感や満足感も得ることが出来ます。多くの褒め言葉で、子どもの自己肯定感を向上させます。

少しずつ出題内容を変化させることで、反復学習に意味を持たせました

反復

覚えるために類題を多くこなしたい。でも、同じ問題ばかり表示されてしまう…。などということはありません。天神なら毎日少しずつ出題内容が変化。飽きない反復学習でしっかり学習内容を定着させます。反復学習を促すために

「モンテッソーリ教育」の学習サイクルを取り入れるなら、まずはお試しで天神のご利用をご検討ください。

現在、天神では無料体験を実施しています。
毎日楽しみながらゲーム感覚で取り組める問題を10,000問以上収録!
下記バナーから、ぜひ無料の資料請求と体験申込をしてみてください。

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