モンテッソーリ教育の特徴を簡単に説明します。教育思想と子どもへのアプローチについて
「モンテッソーリ教育」という言葉を聞いたことがありますか?Appleのスティーブ・ジョブズ、Googleの創業者セルゲイ・ブリンとラリー・ペイジ、Amazonの創業経営者ジェフ・ベゾスなど世界の名だたる有名人が受けた教育で日本では史上初の八冠を達成した藤井聡太棋士もモンテッソーリ教育の幼稚園で育ったと言われています。
彼らが受けたモンテッソーリ教育とはいったいどんなものなのか?今回はモンテッソーリ教育の考え方や成り立ち、創設者、特徴や目的、大人はどう立ち回ればよいのかなど、幅広く紹介します。
モンテッソーリの教育思想とは
モンテッソーリ教育は子どもを観察することによって見出された事実に基づく科学的な教育法です。その基本的な考え方は「子どもには生来、自立・発達していこうとする力(自己教育力)があり、その力が発揮されるためには発達に見合った環境(物的環境・人的環境)」が必要である」というものです。
マリア・モンテッソーリについて
モンテッソーリ教育の生みの親は医師・教育家であったマリア・モンテッソーリです。ローマ大学最初の女性医師博士であり、卒業後は障害児の治療・教育に携わり、実験心理学、教育学にも研究分野を広げていきました。
モンテッソーリ教育の成り立ち
マリア・モンテッソーリは障害のある子どもたちの治療・教育に携わる中で、感覚教育法により、知的水準を高めるという大きな成果をあげました。この教育方法が世界中で広く受け入れられ、子どもたちの想像力や自己表現力を発揮することができると評価されるようになりました。
モンテッソーリ教育の特徴
マリア・モンテッソーリが子どもたちの自立と発達の力を信じて生み出したモンテッソーリ教育。モンテッソーリ教育では「自主性」が非常に重視されています。大人が前に立って指導するというやり方ではなく、子ども自身で興味関心を持ったことを選んで取り組むというやり方です。そしてこの教育を支えるいくつかの特徴があります。
縦割り保育
異年齢混合の縦割りクラスで過ごすことで子どもたちはお互いから学びあいます。年少児が年長児の真似をして取り組んだり、憧れを抱いたりすることでその姿に近づこうとがんばるようになり、年長児は年少児が身近にいることで自然と優しく教えたり、身の回りの世話をすることを学んでいきます。そしてその姿を信頼している大人に認められることで自己肯定感を高めることにも繋がっていくのです。
おしごと
モンテッソーリ教育では日々の活動のことを「おしごと」と呼んでいます。一見堅苦しそうに聞こえますが、自分の興味関心が赴くままに一つのことに集中して取り組む時間です。大人は見守りの姿勢を基本としています。 モンテッソーリの教育分野は日常生活の練習、感覚教育、言語教育、算数教育、文化教育の五つに分かれています。「おしごと」の種類は幅広く、植物の水やりや洗濯、豆のあけ移し、物と名前カード、色板、パズルなど自分がやりたいと思える「おしごと」に出会えることでしょう。モンテッソーリの教具(おもちゃ)もいろいろな種類があります。
控えめな年間行事
モンテッソーリ教育を取り入れた幼稚園・保育園にも遠足や運動会などの行事はもちろんありますが、一般的な幼稚園・保育園に比べると少なめな傾向にあるようです。発表会などの行事のための練習にたくさんの時間を割くより日々の生活に重きを置いているため見栄えを気にしないことも特徴の一つのようです。
発達段階に合わせた教育
「おしごと」の内容は発達に応じて変化していきます。モンテッソーリ教育の分野にはそれぞれに月齢や発達に合った教具があるため子どもたちの発達の姿に合わせて教具を入れ替えます。子どものペースに合わせて教具もステップアップするため、挑戦してみようと思える難易度で楽しみながら取り組むことができます。
モンテッソーリ教育の目的
モンテッソーリ教育では「自立していて、有能で、責任感と他人への思いやりがあり、生涯学び続ける姿勢を持った人間を育てる」ことを目的としています。つまり子どもたちの個性や興味関心に応じて自分自身で学んでいくことで、学びの基盤を築くことを重視しているのです。
自己教育力を育む
子どもは赤ちゃんの頃から大人に教え込まなくとも自然と気になったものを目で物を見つめるようになったり、欲しいものに手を伸ばして物をつかむようになったりと様々なことができるようになっていきます。自己教育力とは「こういった自立や発達の力は子ども自身に生まれながらにして存在している」という考え方のことを表します。
モンテッソーリ教育によって主体的に教具を選んで遊ぶことで「もっとできるようになりたい」「やってみたい」という感情に結びつき、自己教育力も伸びていきます。興味関心がない物を大人から与えられても長続きしないのです。そして子ども自身で選ぶことは自立にもつながるでしょう。
敏感期に能力を伸ばす
敏感期とは子どもが特定の物事に対して強い感受性を発揮する時期のことをあらわしていて、敏感期に適切な環境があれば、対象の物事の知識などはすぐに身につくと言われています。敏感期の種類は様々で、言語の敏感期、運動の敏感期、感覚の敏感期、秩序の敏感期、小さいものの敏感期、数の敏感期、礼儀と作法の敏感期、文化の敏感期などがあります。これらのさまざまな敏感期をそのときの子どもの姿に合った環境の下で過ごし、興味関心を活かした教具で「おしごと」をすることで自分のペースで能力を伸ばしていくことができます。
整えられた環境で過ごす
モンテッソーリ教育の環境は自己教育力を育めるような工夫がなされています。さまざまな種類の教具が用意されていて、子どもたちが興味を持ち、自然と学べるように整えられています。また子どもたちの興味関心とそれぞれの敏感期に応じて能力を伸ばせるような教具が用意されているため、対象の物事を無理なく吸収できる時期に楽しみながら取り組むことができます。
モンテッソーリ教育の大人の役割とは
モンテッソーリ教育では大人が一方的に指導するのではなく、子どもたちと対等な立場で接します。その中で子どもたちが自らの力で成長できるようなサポートを心がけなければなりません。大切なのは子どもを正しく理解すること、子どもをよく観察すること、適切な環境を用意することの3点です。
子どもが自己教育力を発揮するには 大人からの働きかけではなく、子ども自身が興味を持ち「やってみたい」と思えることが重要です。自分から興味を持って一生懸命取り組んだことを信頼する大人から認められることで自己肯定感も育まれます。大人がすべきことは子どもの姿から興味を持てるような教具を用意するなどの環境作りと見守りの姿勢でいることです。環境構成ではただ適当に教具を並べておくのではなく、子どもの発達段階を理解してやってみたい、触ってみたいと感じられるような教具の準備や配置などの環境を整えることが必要です。子どもが手に取りやすい高さの棚に並べたり、トレイなどにまとめて取りやすくしたりします。遊んでみたいと思えるように色や形が美しいものや普段使うような本物を用意すると良いでしょう。
また子ども主体とはいえ、時には大人の適切なサポートも必要になります。子どもが助けを求めているタイミングを見逃さないように観察することが大切です。
見守りの姿勢でいるとはいえサポートが必要となる場面もあります。教具の遊び方を示す際は正確に伝え、適切な援助ができるようにきちんと理解しておかなければなりません。また、「おしごと」に取り組んでいるときは大人の都合で中断したり、妨げるようなことをしないようにしましょう。
まとめ
今回はモンテッソーリ教育思想と特徴について解説しました。モンテッソーリ教育を受けた子は「やりたいことを自分の意志で選び、取り組むという自主性を重んじた教育」によって自立した子に育つと言われています。自分がやっていて楽しいと感じられることを極めて「できた」と感じられる喜びや成功体験、大人に認められる経験を通して自信にもつながっていくでしょう。長い人生で困難が立ちはだかっても、幼いころに培った自信や成功体験、自己肯定感が乗り越える手助けをしてくれます。
モンテッソーリ教育は人的環境・物的環境がとても重要です。ただ教具を準備するだけではあまり意味がありません。子どもの様子をしっかりと観察し、興味のある分野を見極め、教具の選定をすること、子どもが「自分でできる」環境を整えることが必要となります。また、自分で選択し、取り組むとはいえ何でも自由に放任するわけではないということも頭に入れておきましょう。
モンテッソーリ教育の考えややり方すべてを家庭で実践するのは難しさもあると思いますが、モンテッソーリ教育が大切にしている「自己教育力」や「敏感期」などを知っておくことで家庭での育児にも活かせるポイントがあるでしょう。どんな「おしごと」が今の子どもの姿には合っているか、どんな内容なら自分の家庭でも取り入れられそうかなど考えてみるきっかけにしてみてはいかがでしょうか。
「モンテッソーリ教育」の考えを取り入れた幼児向けタブレット教材
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モンテッソーリ教育の根幹となるのは「教育の主体は子どもである」という考えです。「天神」も教育の主体を子どもに置き、「子どもが自発的に自らやりたい学習内容を選んで取り組む」ことに重点を置いています。
では、自主性や主体性を育てるためには、何をするべきでしょうか?
モンテッソーリ教育では、下記の形で学習を繰り返します。
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