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ChatGPTに毎回同じ指示は無駄!あなたの塾の情報を「記憶」させる魔法の設定とは【塾経営者のカスタム指示】

指導には自信があるけど最新のツールには自信がない・・・というパパ、デジタルツールを使いこなす娘、という関係で記事内容をお聞きいただけます。
「私は〇〇市で学習塾を運営しています。ターゲットは中学生で…」
ChatGPTを使うたびに、毎回こんな自己紹介から始めていませんか? そして、AIから返ってくる的外れな回答に、「こいつ、なんで毎回忘れちゃうんだ…」と、ため息をついていないでしょうか。
もし、あなたがAIとの会話にそんな「無駄」や「ストレス」を感じているなら、この記事はまさにあなたのためのものです。
実は、ChatGPTには、あなたのことやあなたの塾の情報を**たった一度の設定で、半永久的に「記憶」させておく“魔法の機能”**が存在します。しかし、この便利な機能は、現在ユーザーによって設定画面のデザインが異なる場合があるため、「自分の画面と解説サイトの画像が違う!」と混乱してしまう方が後を絶ちません。
ご安心ください。この記事では、どちらのパターンの画面が表示されても完璧に対応できるよう、両方の設定方法を、日本一分かりやすく解説します。
もう、面倒な自己紹介は必要ありません。AIを、あなたのことを何でも知っている「最強の右腕」へと育て上げましょう
1.その「毎回同じ指示」、年間で何時間無駄にしていますか?
一回あたりはたった1〜2分の作業かもしれません。しかし、これを毎日繰り返すとどうなるでしょう。1日5分だとしても、1ヶ月で150分(2.5時間)、1年で30時間もの時間を、あなたは「AIへの自己紹介」という、本来不要な作業に費やしていることになるのです。
ですが、問題は時間だけではありません。毎回前提条件を説明することで、あなたの思考は中断され、集中力は削がれていきます。この「見えないコスト」こそが、生産性を下げる最大の原因なのです。
2. 解決策はこれ一択!魔法の機能「カスタム指示」を使おう
その無駄な時間とストレスを、たった5分で永久に解消してくれる機能。それこそが**「カスタム指示(Custom instructions)」**です。
これは、一言でいえば「ChatGPTに対するあなたのプロフィール帳」。ここにあなたの情報を書き込んでおくだけで、AIは今後のすべての対話で、その情報を大前提として応答してくれるようになります。
さあ、早速設定してみましょう。ChatGPTの画面左下にある自分の名前をクリックし、「カスタム指示」を選択してください。2つの入力ボックスが表示されます。
設定する項目と内容・画面
【設定方法】
ChatGPTの画面右上にある自分の名前をクリックし、「設定」の中から「カスタマイズ」や「パーソナライズ」といった項目を選択すると、以下のような質問が表示されます。
① ChatGPT は、あなたをどのようにお呼びすればよいでしょうか?
ここには「塾長」や「先生」など、AIに呼んでほしい呼び名を入力しましょう。親しみが湧き、AIが部下や同僚のように感じられるようになります。
② お仕事はどのようなことをされていますか?
「個人経営の学習塾の経営者です」のように、具体的かつ簡潔に書きましょう。
例:滋賀県草津市で「〇〇塾」という個人経営の学習塾を運営
③ ChatGPT にどのような特徴を求めていますか?
ここでは、AIの性格や応答スタイルを選べます。「+励まし」「+前向きな考え方」などもありますが、「私の塾の魅力を深く理解した、プロのマーケティング担当者」といった、より具体的な役割を文章で追記するのが、プロのテクニックです。
例:私の右腕として、コンサルタント・広報・マーケティングなどにの専門家としてふるまってください。
④ その他、ChatGPT があなたについて知っておくべきことがあれば教えてください。
- ここが最も重要です。 あなたの塾の魂を、ここにすべて書き込みましょう。
- 以下が例です。
- ターゲット:主に〇〇中学校の生徒と、その保護者です。
- 強み:少人数制で、生徒一人ひとりの質問に丁寧に答えられるアットホームな雰囲気が強みです。特に数学の成績アップには自信があります。
- 指導方針:単なる暗記ではなく、生徒が「なぜそうなるのか?」を理解し、自ら考える力を育むことを大切にしています。
- 文字数の制限はありますがもっと多く記入できます。

3. 効果は歴然!AIが「別人」に生まれ変わるビフォーアフター
この設定で、AIの回答がどれだけ劇的に変わるか、見てみましょう。
【質問】
「夏期講習のキャッチコピーを考えて」
- Before(設定なし)の回答例:
- 「この夏、ライバルに差をつけよう!」
- 「夏休み集中特訓で、成績アップ!」
- →誰にでも当てはまる、ありきたりな回答
- After(設定あり)の回答例:
- 「数学が『わかる!』に変わる夏。〇〇塾のアットホームな夏期講習で、2学期の自信を手に入れよう!」
- 「『なぜ?』が『わかった!』に変わる瞬間を。〇〇塾の対話型授業で、考える楽しさを発見する夏。」
- →あなたの塾の強みと理念が完璧に反映された、心に響くコピーが生まれる
もう、AIが「別人」になったかのようです。
AIは、超優秀だけどまだ何も知らない新入社員です。
だから、あなたが最初に教育しておいてあげると、その後のふるまいが大きく変わります。
これらの他に「メモリ」という機能もあります。
基本的には「カスタム指示」を優先しその後「メモリ」が参照されますので、カスタム指示はしっかり作り上げましょう。
この「記憶」の設定は、いわば最高に優秀な秘書を雇ったのと同じ状態です。あなたのことを何でも知っています。
しかし、優秀な秘書がいても、あなたが「何を相談するか」「何を命令するか」を決めなければ、彼女は動き出すことができません。「うちの塾の本当の強みって、どう言語化すればいいんだろう?」「保護者を惹きつける、具体的なブログのテーマは何だろう?」「そもそも、AIに何を相談すれば、経営がもっと楽になるんだろう?」
その「相談内容そのもの」に悩んでいませんか?
まとめ:AIを「育てる」という新発想
この「記憶」機能は、一度設定して終わりではありません。あなたの塾が成長したり、考え方が変わったりしたら、その都度内容を更新していきましょう。
AIを、あなただけの最強のパートナーへと「育てていく」。
この感覚こそが、これからの時代に求められる、新しいAIとの付き合い方です。
優秀な秘書(AI)の準備は、この記事で整いました。次は、その秘書に的確な指示を出し、あなたの塾を次のステージへと導く「あなた自身」の番です。
もし、あなたがAIに何を相談すべきか、その「最初の問い」に迷っているのなら、ぜひ一度、私たちの無料コンサルティングにお越しください。
私たちは、AIの使い方を教えるだけではありません。20年の現場経験を基に、あなたの塾が今、本当に解決すべき課題は何か、そしてそれをAIを使ってどう解決していくか、その**「相談内容そのもの」**を、あなたと一緒に見つけ出すことから始めます。
あなたの隣に座る、頼れる参謀として。まずはお話を聞かせてください。