夫婦間で子どもの教育方針が違うことは珍しいことではありません。教育方針をまとめるための5つのテクニック
子どもの習い事選びやテレビの視聴時間、しつけなどの教育方針がパートナーと一致しないことがありませんか。
と感じ、強い口調になることや話が平行線のまま決まらないといったことは、子どものことを考える気持ちが強いほど起こりうる話だと思います。
子どもと一緒に過ごす時間が長い自分だからこそ、子どもの様子を見れて、コミュニケーションが取れているし、理解できているわけだから、自分の考え主体に教育方針を立てたいと感じる人は多いはずです。今回は、夫婦間で教育方針をまとめるテクニックを紹介します。この記事を読めば、子どもの将来に役立つ教育方針を立てられるので、ぜひ参考にしてください。
夫婦間の理想の違いが教育方針の違いになる
パートナーと教育方針に違いがあると、どうにかして賛同させたいと思いますよね。
ただ、子どもに『こう成長してほしい』または『こうなってほしくない』といった考え方は、人それぞれ異なります。だからこそ、パートナーがあなたの意見に納得できないこともあるのです。考え方の違いによりパートナーがあなたの意見に納得できないのは仕方がないものの、賛同してもらえない『もどかしさ』は残りますよね。
もやもやした気持ちを解消するためにも、なぜ夫婦間で教育方針に違いがでるのかを詳しく見ていきましょう。
こんな大人になってほしいランキング
学習システムを開発するatama plus株式会社が小学生から高校生を持つ保護者へ調査した『なってほしい大人像と子どもの性格』について調査をすると、次のような結果が得られました。
なってほしい大人像 | 子どもの性格 | |
1位 | 他人とコミュニケーションをうまく取れる | ルールや約束を守れる |
2位 | 失敗しても立ち直れる | 他人とコミュニケーションをうまく取れる |
3位 | 自分の意見を言える | 協調性がある |
4位 | 主体的に行動する | 様々なことに興味を持つ |
5位 | ルールや約束を守れる | 自分の意見を言える |
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8位 | 協調性がある | 失敗しても立ち直れる |
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11位 | 粘り強い | 主体的に行動する |
調査に参加した1200名の保護者から、なってほしい大人像に様々な意見が出たことがわかりますよね。人それぞれ感じ方や考えが異なるのがわかるため、夫婦間で意見の相違が起きても不思議ではありません。
また調査結果を詳細に確認すると、なってほしい大人像と子どもの性格で『他人とコミュニケーションをうまく取れる』以外は、理想と現実にギャップがあります。
なってほしい大人像により近づけるために、子どもの性格のどの要素を伸ばすべきなのかといった考えも夫婦間で異なるでしょう。とはいえ、重要なことはどの要素を選んでも間違いではありません。夫婦ともに子どもへの想いが強いからこそ、意見が異なるのではないでしょうか。
パートナーへの不満が教育方針を左右していないか
パートナーに何かしらの不満があれば、夫婦間で子どもの教育方針に違いが出やすくなります。例えば「子どものテレビの視聴時間」に関するルールを夫婦間で決める場合についての例を紹介します。
例:子どもがテレビを見て良い時間を決める際の意見の相違
父親の意見 | 母親の意見 |
テレビの視聴に時間制限なし | テレビの視聴は2時間まで |
母親の意見としては、父親はテレビばかり見て子どもの世話をしないといった不満があり、子どものことを考えずに自分の意見を押し通そうとするという意見を受け入れられないという気持ちがありました。
子どものことを思いテレビの視聴時間を決めたつもりが、パートナーの意見を聞かずに、パートナーへの不満といった論点のズレを生じることもあるのです。パートナーへの不満から教育方針に違いが出ていないかを慎重に考える必要があります。
夫婦間で教育方針をまとめるためのポイント
互いに考え方が異なるため夫婦間で教育方針が違うのは理解できたものの、意見の違いを認めることが出来ない場合、教育方針を決めることはできません。そこで、夫婦間の意見をまとめて、より子どものためになる教育方針を立てるためのポイントを確認しましょう。
①話し合い
夫婦で掘り下げた話し合いを行えば、教育方針がまとまりやすくなります。自分の主張がパートナーに受け入れられないと、意固地になり自分の意見だけが正しいと思い込みがちです。何かとパートナーの意見にケチすらつけたくなりますよね。
ただし、凝り固まった考え方では、より子どものためになる教育方針は立てられません。そのため、互いの主張理由や背景を掘り下げていきましょう。具体的には、次のように掘り下げます。
①なぜテレビの視聴時間を決めるのか
↓目が悪くならないようにするため
↓目への負担を考えるならタブレットも制限すべきではないか
スマホにも制限が必要かもしれない
②もっと手先や体を動かしてほしい
↓公園に行くのはどうか
↓公園に行くならお弁当を持って遠出しよう
家族の時間をたくさん作れるのではないか
③家族以外の人とのコミュニケーションを取りたい
↓支援センターに行くのはどうか
↓支援センターに行くなら居住地域のところにしよう
長い付き合いができるお友達を作りやすいのかもしれない
掘り下げて話すと、これまで考えつかないような意見にたどり着くこともあります。
②子供の興味から判断する
子どもの興味から教育方針をまとめる方法もあります。
実際に教育を受けるのは子どもです。2歳であれば親の意見もまだ必要ではあるものの、子どもの『やりたいこと』と『やりたくないこと』がはっきりするようになるため、意思も強くなり始めます。たとえば、習い事選びでパートナーと意見が違う場合は、子どもの興味や関心の強いことから判断するといいでしょう。
もし、体を動かすことが好きなら体操や水泳を、音楽が好きならリトミックを選ぶように、子どもの興味や関心が強いことから選べば、長く続けられる習い事を見つけやすくなりますよ。
③夫婦間の意見を尊重する
夫婦間で意見を尊重し合えば、教育方針がまとまりやすくなります。そもそも、夫婦で意見が違えば選択肢が広がるため、より子どものためになる教育方針を選びやすくなり良いことなのです。
だからこそ、子どものために、パートナーの意見を肯定しつつ話を聞くことでパートナーにも同じ姿勢で話を聞いてもらえる環境を整えましょう。互いの意見を受け入れると、両方の意見のメリット・デメリットを共有できるうえに、前向きに話し合いができます。さまざまな意見を出しディスカッションをするためにも、夫婦間の意見を互いに受け入れて、意見の良し悪しを検討しましょう。
④第三者の意見を聞く
第三者から意見を聞き、夫婦間で教育方針をまとめる方法もあります。
夫婦で意見が違う経験をした祖父母やママ友などの第三者に意見を聞くと、実体験を交えて話してくれるため、納得感を得やすくなるのです。夫婦で教育方針をまとめた方法や良かった点または後悔したところなど、経験者でなければ、伝えられないことを聞けます。
加えて、夫婦で意見の違いを経験した第三者だからこそ、解決策を見つけられるように寄り添いながら相談にのってくれるため、心強いですよ。第三者の意見を取り入れて、夫婦が納得感を得ることは欠かせませんね。
⑤定期的に方針を見直す
定期的に方針を見直すことで、夫婦間で教育方針がまとまりやすくなります。
しつけでは、子どもの成長とともに親が手を貸すことを減らして、子ども自身に考えさせ判断させることが重要です。たとえば、入園や小学校入学など節目ごとに夫婦で意見を出し合い、年齢に合う方針へと決め直すといいでしょう。
ただし、成長スピードは子どもにより異なります。年齢で区切るのではなく、子どもの性格を見極めることが賢明です。たとえば、良く甘える子どもを急に突き放すと、精神的に不安定になりやすいので注意しましょうね。子どもに合った方針を夫婦で見直すことが重要です。
互いの教育方針が歩み寄れない時は
パートナーと教育方針が違う場合に、心のどこかで「いつも子どもの近くにいるのは私。自分の考えを主体に意見を通したい」と感じる人は多いでしょう。自分なら、パートナーよりも子どもの様子を確認できるし、コミュニケーションを取りやすいという環境もあるかもしれません。
ただし、パートナーを納得させなければ、自分の考え主体で教育方針を立てられませんね。パートナーの理解を得て共に子育てをするためにも、自分の考え主体に意見を通すためのテクニックを確認しましょう。
①コミュニケーションをとる
自分の考え主体に意見を通したい場合は、パートナーとのコミュニケーションが欠かせません。パートナーと綿密にコミュニケーションをとれば、あなたの意見を理解してもらいやすくなります。ただし、理由を明確にすることが重要です。
『ただなんとなく自分の意見がいいから』のように曖昧な理由では、パートナーはあなたの意見に賛同しないでしょう。『子どものためを思い、最善の方法だと思うから』といったパートナーが納得しやすい理由を添えて、話ましょう。
パートナーとのコミュニケーションが不足すると誤解が生じやすくなり、対立さえ起こります。理解を得るためにも、綿密なコミュニケーションが不可欠です。
②歩み寄る
パートナーに歩み寄れば、自分の考えを主体に意見を通しやすくなるかもしれません。一旦、パートナーの意見を肯定し歩み寄れば、あなたにコントロールされるような気持ちはなくなり、歩み寄る姿勢が見られるかもしれません。
もし、あなたが歩み寄らずパートナーを説得させる態度で話すと、パートナーは反発するでしょう。なぜなら『作用反作用の法則(ある物体の与える力は必ず別の物体に逆方向で同じ力を生じさせること)』に従い、あなたの強い態度がパートナーに強い反発を生じさせるからです。
人には自尊心があります。自分の意見を肯定しない人の考えには従いづらいため、まずは歩み寄りが重要なのです。
③日を改めて話す
どうしてもパートナーとの話が平行線をたどる場合、日を改めて話しましょう。夫婦間で意見が違うと、興奮状態となり冷静さに欠ける場合があります。互いに冷静でなければ、強い口調になりケンカへと発展しかねません。
言い合いにならないためにも、冷静に話せる状態になるまで時間を置くのが賢明です。冷静に話せる状態になり次第「この間の話だけどね…」と会話を始めれば、落ち着いて話ができます。互いに冷静に話せる時に、改めて話し合いの機会を設けましょう。
④話すタイミングを見極める
パートナーと話すタイミングを見極めると、自分の考え主体に意見を通しやすくなります。
話すタイミングは、互いにリラックスできる時がベストです。たとえば、ショッピングモールなどへ買い物に行く移動中の車内なども選択肢の1つとしていいかもしれません。
目的地へ向かうワクワク感や欲しいものを買う楽しさから、互いに落ち着いていることが多いですよね。もし、車内の移動中はワイワイ楽しみたいなら、子どもと公園へ歩いて行く道中がいいでしょう。どのタイミングが落ち着いて話せるのかを見極め、最善の機会を見つけるのが賢明です。
⑤教育方針に沿った役割を与える
自分の考え主体に意見を通したい場合は、教育方針に沿った役割を与えるのが賢明です。自分の考えを主体に教育方針を立てつつ、パートナーの意見も取り入れて役割を与えれば、互いに納得感を得やすくなります。
例えば、パートナーは『食事のマナーとして手でご飯を食べたら食事の時間を終わらせる』と主張する一方で、自分は『まだ2歳なので手で食べても仕方ない』といった考えがあるとします。
子どもの成長はそれぞれペースがあるため妻の考えもわかるものの、パートナーの意見も間違いではありませんね。いつまでも手で食べることを止めない可能性があるため、パートナーの意見である『食事のマナーを教える』を取り入れ、パートナーに『手で食べてはいけないことを教える役割』を与えるのです。
パートナーに食事のマナーを教えてもらいつつ、おいしく食事をするといった方針にすれば、互いに納得感が得られるはずです。
ここまでご紹介したとおり、子どもの教育方針を決める際は、
等が大事とお伝えしました。
しかし、教育方針を決めるだけでなく家事・育児・仕事などもあるし、色々なことを追加していくのは大変、、、
子供の勉強問題に関してもパートナーと相談して決めるのは大変そう、、、
などのお悩みをかかえていませんか?
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幼児期は脳は6歳までに90%ができあがると言われます。
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