勉強ができない子どもの特徴と子どもの『やる気スイッチ』を見つける方法!
小学校ではじめて「勉強」という習慣が始まることで、
・勉強の仕方は今のままでいいのだろうか…
・もっと勉強を頑張らないとまずいのでは?
と考え、子どもが学校の授業についていけるかどうか心配になる保護者の方も多いのではないでしょうか。周囲の子どもや子育ての様子が目に入ってくると、子どもを褒めてあげたいと心の中では思っていても、子どもの「できない」に注目してしまいがちです。
本記事では、勉強ができない子どもの特徴と、家庭でできる勉強との向き合い方について解説します。この記事を読めば、子どもが主体的に行動し学ぶようになり、子育ては今よりもっと楽に、そしてずっと楽しくなるはずです。
勉強ができない子どもの特徴
保護者の皆様は、子どもがどのように勉強しているのか、子どものノートや教材を見たことがありますか。勉強ができない子どもは下記のような特徴があります。
・分からない問題を後回しにしている
・勉強に集中できない環境にいる
・反復学習をしない
・授業中の板書で終わっている
勉強ができるかどうかは、学校のテストの点数だけでなく、子どもの勉強の仕方や勉強への取り組みの姿勢にも目を向ける必要があります。それぞれ詳しく見ていきましょう。
分からない問題を後回しにしている
勉強ができない子どもは、分からない問題を後回しにする傾向にあります。分からないと放置してしまうのは、自分で調べるよりも誰かに教えてもらうことを優先してしまうからです。結果として、分からないことが増えていき、自分で問題を解決する達成感を味わう機会も少なくなってしまいます。
勉強に集中できない環境にいる
勉強ができない子どもは、「勉強に集中できない環境」で勉強しているおそれがあります。
- 学習机に勉強に関係のないものが多い
- 学習机に座った状態から本棚やベッドが見える
- 部屋の中の色味が強い
お子様の子ども部屋はいかがでしょうか。いざ集中して勉強しようとしても、部屋の装飾が多かったり、ベッドがすぐそばにあったりすると、作業に集中するのは難しいでしょう。
一般的に子どもの集中できる時間の目安は「年齢+1分」程度といわれます。小学校1年生であれば、わずか8分ほど…子どもの集中できる時間は親が思っているよりもずいぶんと短いのです。勉強に集中できない環境で学習を続けていると、子どもの集中力はさらに低下するおそれがあります。
反復学習をしない
勉強ができない子どもは、1回問題を解いて反復学習をしない傾向にあります。1回問題を解いただけでは「できる=定着」しないので、本来であれば多くの問題と向き合う必要があります。
分からない問題があっても「ひと通り問題を解いて終わった〜」と楽観的になる子や、解答を見ながら答えを書いて解けた気になる子など、子どもの勉強の仕方は実にさまざまです。
そのため、子どもがどのように勉強しているのか、間違えた問題にどう対応しているのか、保護者は時にそばで勉強している様子を見守る必要があります。
授業中の板書で終わっている
勉強ができない子どもは、授業中の板書(黒板に書かれた文字や図形を自分のノートに書き写す作業)に意識が向くために、授業の理解にまでたどり着かないおそれがあります。中には、ノートをきれいにまとめたいと工夫をこらす子どももいるようです。
小学校の授業では、授業を聴いて考えながら内容を理解する必要があります。授業中に学習の理解ができなければ、宿題でもつまずきやすく、分からない問題が増えれば勉強が楽しくないと思うのも仕方ありません。
子どもが「勉強できない!」と陥りがちなポイント
いつもダラダラとテレビやゲームばかりで勉強しない子どもを目の前にして、「いつ勉強するの!」と毎日怒ってしまう…そんな保護者の方もいるでしょう。勉強ができない子どもには理由があります。
ここからは、なぜ「勉強ができない」という問題を抱えているのか、について考えてみましょう。
勉強の仕方が分からない
「勉強ができない」という問題を抱えている理由として、勉強の仕方が分からないことが挙げられます。
バツをつけられるのが嫌、分かる問題を解きたいと思う子どもの奥底には、分からない問題に対しての向き合い方が分からないように思います。子どもだって勉強できるようになりたいと思っているはずです。子どもが自ら調べられるように、保護者が勉強のやり方を温かく導いてあげる必要があるでしょう。
勉強が失敗経験となっている
勉強ができない子どもの背景には、子どもの中で勉強に関する何らかの失敗を経験している可能性があります。失敗の数が多ければ多いほど自分に自信がなくなり、「どうせできないから…」という気持ちになりやすいのです。
特に自閉スペクトラム症(ASD)や注意欠如多動症(ADHD)といった発達に問題がある場合は、生活のしにくさを自覚しているがゆえに、勉強のしにくさも抱えることがあります。勉強での困りごとがないか、いつでも手を差し伸べてあげられるように保護者は見守ってあげたいものです。
勉強したい意欲がなくなっていく
勉強してもなかなか親に褒められない、そんな状況が続くと、子どもの勉強したい意欲は徐々に落ちていきます。親の期待に応えようと子どもは精いっぱい頑張りますが、「もっと」と求められると、絶望感と自己否定感につながるだけです。
勉強というのは自分の中で「できた」を増やしていく、いわば個人戦に近いもの。身近な存在である親が一番の応援団でいることが、子どもの勉強をサポートする最強の武器になるはずです。
勉強できない子どものために親ができること
「できるなら自ら進んで勉強してほしい」と、親であれば誰もが願うことでしょう。ここでは、勉強できない子どものために、「子どものやる気スイッチ」を見つける方法をご紹介します。
それぞれ詳しく説明します。
子どもの出来ているところを褒める
子どもが勉強を頑張るためには、なんとなく褒めるのではなく、子どもが持つ強みを具体的に褒めると効果的です。子どもは良い面を強く意識するので、実際にその部分が伸びていくのです。
「すごいね!」「上手よ!」だけではなく、「ブロックをバランスよく何度も積み上げられたね」「リンゴの塗り方が力強くて素敵だね」と、子どもにより伝わりやすい言葉を選んであげましょう。結果として良い面を伸ばしてあげると強みが大きくなり、苦手なものにも挑戦してみようという意欲にもつながるのです。
勉強する環境を整える
子どもが勉強に集中できるかは、勉強する環境が大きく影響します。学習机はたくさんの教材を広げて調べられるように大きいもので、極限までシンプルにした方がいいでしょう。子ども部屋の本棚やベッドの配置にも気をつけましょう。
規則正しい生活を心がける
勉強するための土台づくりとして、規則正しい生活を心がけましょう。そして、宿題をする時間を生活に結びつけると勉強が習慣化されやすくなります。
例えば、学校から帰ってきてすぐ、朝起きてすぐ、夜寝る前など、毎日同じ時間に宿題をするのがベストです。習慣化すると自分から行動して勉強に取り組みやすくなります。そのためにまずは規則正しい生活を確立しましょう。
スモールステップで自信をつける
勉強に対して少し自信がない子どもにぜひおすすめなのが、手が届く範囲の目標を設定することです。子どもが小さな成功体験をたくさん経験すると、自信がつくだけでなく、自分からやりたいと勉強を始めるはずです。
目標を小さく区切って、ぜひ子どもと一緒に「できた」の積み重ねを繰り返しましょう。そして子どもが「できたよ!」と話してきたときには、思いっきり褒めて認めてあげましょう。
将来の夢になるための方法を一緒に考える
勉強できない子どものために親ができることは、道筋を示してあげることです。もし子どもが「宇宙飛行士になりたい」と言ったら、その夢を叶えるためにどのような勉強が必要なのか、その方法を一緒に考えるのです。
『夢を叶える手段としての勉強』と捉えられれば、「そうか、今は算数を頑張るといいんだ」と、子どもも勉強を頑張り続けることができます。保護者の方はぜひ人生の先輩として、子どもの将来の夢を一緒に追いかけてほしいですね。
ゲーム要素を取り入れる
遊びやゲームの中でも記憶力や語彙力を増やすことができます。好奇心が旺盛でどんなことでも楽しめるのが子どもなので、トランプやしりとりなど遊びの中でも勉強としての要素を鍛えられます。
大事なのは親も一緒になって盛り上がること。同じ熱量で楽しむ親子の時間は、子どもにとってもとても幸せな時間になるでしょう。
まとめ 子どもの興味を引きだせれば大成功
勉強ができない子どもの特徴と、家庭でできる勉強との向き合い方についてご紹介しました。子どもが何に興味を示すかは十人十色、私たち保護者は子どもが自ら学ぼうとする『やる気スイッチ』をサポートするために最適な環境を整えてあげましょう。
子どもの成長を認めてくれる安心感は、子どもが頑張るための原動力になるはずです。
「楽しく勉強が出来る環境」を用意するのも親の仕事です
記事内でお伝えした「勉強できない子どものために親ができること」でも説明させていただきました、
などに関しては「これが正解」というルールが決まっているわけではなく、実行してもそれが子どもに効果があるのかを測るのはなかなか難しいものです。一方で反復学習の必要も重要ですので、子どもの勉強のサポートは親の手がかかることが多い、、、と悩んでらっしゃいませんか?
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