5.6歳でひらがなが読めないのは発達障害を疑うべき?ひらがなを読むためのステップと家庭で簡単に出来る取組み
お子様が5歳頃になると「周りの友達はひらがなを読めている」と実感する保護者の方も多いのではないでしょうか。そのため、5歳になってもひらがなを読めないお子様の保護者は「大丈夫かな?」「発達障害の可能性があるのかな?」と不安に感じるケースも多いようです。
しかし、発達の過程や、ご家庭で取り組めるプログラムなどをしっかり理解すれば不安が少なくなります。そこで今回は、「ひらがなに関わる5歳児の標準」「今すぐにご家庭でできる取り組み」について詳しく解説していきます。ぜひ最後までご覧ください。
5歳でひらがなが読めなくても心配いりません
5歳になってもひらがなが読めないことに不安を抱えている保護者の方もいるのではないでしょうか。一般的には4歳〜5歳頃からひらがなが読めるようになるといわれています。文字に触れる機会が多いお子様や、文字に興味を持ちやすいお子様は3歳前後から読めるようになることもあります。幼稚園入学時には約半数のお子様が、自分の名前を読めるようになっているのが現状です。
しかし「5歳でひらがなが読めない」からと言って心配することはありませんし、発達障害があると思い悩む必要はありません。近年は通信教育など幼児期からはじめられる家庭学習も増えてきています。このような“学習の取り組みの早期化”も、ひらがなを読める子どもが増えた一因として考えられるでしょう。ここでは下記項目について説明します。
5歳の子どものひらがなを読める割合
文部科学省が教育課程企画特別部会(第6回)で配付した資料『幼児教育、幼小接続に関する現状について』によれば、ひらがな(かな文字)を読める割合は下記の通りになっています。
男児 | 女児 | |
年少 | 58.4% | 70% |
年中 | 81.9% | 89.7% |
年長 | 92.1% | 97.7% |
5歳児は年中〜年長の年齢に該当するため、男児であれば87%前後、女児であれば94%程度の割合の子どもがひらがなを読めていることになります。
ひらがな読みの習得は「男女差」「個人差」がある
5歳になるとほとんどのお子様がひらがなを読めるとわかり、必要以上に焦りを感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか。しかし、ひらがな読みの習得には「男女差」「個人差」があります。
例えば、女の子は落ち着いて取り組む作業が得意なので、絵本を読むなど文字に触れる機会が多くなりやすいですよね。一方男の子はじっとしているよりも駆け回ることが好きなので、絵本を読むよりもヒーローごっこなどをすることが多いのではないでしょうか。
このように、日常の小さな積み重ねが男女差を引き起こすこともありますし、兄弟のいる家庭では言葉を耳にする回数が多いため、話し始める年齢が早い傾向にあったりするので、年齢という物差しだけでお子様を比較しないように心がける必要があります。
また、「文字が得意な子ども」「地理が得意な子ども」「計算が得意な子ども」など得意分野が異なる点も考慮しなければいけません。子どもは特に好きなものにばかり夢中になりやすいので、「ひらがなが読めない」ということはそれ以外に集中できるものを見出して夢中に慣れていることもあります。保護者はお子様の得意不得意に気づき、個人差を受け入れることが大切です。
5歳で学習障害の特徴は分かりづらい
多くの子どもがひらがなを読めるようになると、「ひらがなを読めないわが子は学習障害なのでは?」と感じ、不安になることもあるでしょう。
しかし、幼児期は得意不得意など個人差による習得遅れの場合がほとんどなので、専門の医師でも判断が難しいのが現状です。また、この時期に医師が確定診断を行う場合は“日常に大きな支障きたしていること”が判断基準となるため、ひらがなを読めないだけで学習障害と診断されることは稀な例といえるでしょう。
生活に支障をきたさない場合は、性格的なもの・生活環境によるものと判断されることがほとんどなので、就学前はあまり病名にこだわらずに、お子様にできることを日々アプローチしていくことが大切になります。
ひらがなを読むためのステップ
次に、「ひらがなを読むための3つのステップ」をご紹介します。今回ご紹介するステップは、
の3ステップです。ひらがな読みを習得するための大切なポイントになるので、ぜひ下記を参考にしてみてくださいね。
1.興味を持たせる
まずは、ひらがなに興味を持つことが大切です。また、ひらがなに「楽しい」「ワクワクする」といったポジティブなイメージを持つように働きかけることも大切です。
例えば保護者に読書の習慣がある場合、お子様は「何をみて楽しんでいるんだろう?」と本や文字に興味を持つようになるでしょう。そして、そのような経験を通して“ひらがなの存在”に気づいたお子様は、自分の好きな絵本にも ひらがな があることに気づきます。
このように「保護者も楽しんでいる」「自分の好きな絵本にもひらがながある」などと気づくことで、「ひらがなは楽しいもの」とポジティブなイメージを持つことができるでしょう。
2.「読むもの」と気づかせる
ひらがなに興味を持つと、お子様は次第に“ひらがなに意味があること”にも気づきはじめます。そして、ひらがなに決まった読み方があることにも気づき、お子様はひらがなを「読むもの」だと認識できるようになります。
「これはなんで読むの?」といったようなやり取りをする時間は、お子様にとって有意義で楽しい時間になります。お子様の興味関心が続くように、クイズ形式のやり取りにするのもおすすめです。この段階のステップを楽しめると次のステップ「ひらがなを学ぶ段階」もとても楽しく取り組めるので、ひらがな読みの習得がよりスムーズに進むようになるでしょう。
3.ひらがなに触れる環境を作る
ひらがなは「読むもの」と理解ができたら、多くのひらがなに触れ、学んでいくことが大切です。また、お子様がひらがなを読みたい気持ちになることも大切なので、無理なく楽しく行うことがポイントになります。
楽しみながらひらがなに触れる環境作りと聞くととても難しく感じますが、「絵本を読むときは文字を指で追いながら読む」など、日常で無理なく行えるものもたくさんあります。
次の項目で具体的な例を述べていきますので、ぜひそちらを参考にしてみてくださいね。
ひらがなに興味を持たせる家庭における取り組み
ではさっそく、ひらがなに興味を持たせるご家庭における取り組み方についてご紹介していきます。今すぐにはじめられる6つの取り組みをご紹介しますので、さっそく詳しくみていきましょう。
ひらがな表を使う
ひらがなに興味を持たせたいなら、壁やお風呂場にひらがな表を貼るのがおすすめです。
ふとした瞬間にひらがなをみる機会が増えると、子どもは自然にひらがなを意識するようになります。また、ひらがなの形を視覚的に覚えることもできるので、ひらがなの習得もしやすくなります。お風呂場などに貼ると親子で文字あてゲームなども楽しめますので、ぜひお試しくださいね。
ひらがなイラストカードで遊ぶ
ひらがなだけで覚えるのが難しい場合は、イラストを通してひらがなを習得する方法がおすすめです。
例えば、「りんご」と「りの文字」が書かれているカードを使えば、「りんごのりは“り”」とものと文字を関連づけて覚えることができるので習得がしやすくなります。
ひらがなのイラストカードはお正月の かるた のような遊び方をしても楽しいので、ご兄弟や親子での遊び時間に取り入れるのもおすすめです。
手紙を書いてあげる
子どもは保護者の方が大好きです。そのため、保護者から受け取った手紙は一生懸命読みたくなるでしょう。
最初は「〇〇へ だいすきだよ ままより」など、簡単なものからはじめましょう。読めない場合は、文字を指さしながらゆっくりひとつずつ読むのがコツです。
手紙を通してひらがな読みを習得する方法は「ひらがな=嬉しい気持ちになるもの」といった印象づけにも最適です。親子でのコミュニケーションも図れますので、ぜひお試しくださいね。
子どもの名前を部屋にある持ち物から探す
お部屋の中にはたくさんの文字(ひらがな)が隠されています。カレンダーやポスター、絵本やお菓子の袋など、探せばいくらでもみつけることができるでしょう。
それらの中から、お子様の名前や保護者の名前をみつけ出すゲームは、宝探しゲームのような楽しい遊びになります。
このゲームは家の中をたくさん歩き回るので、じっとしていることが苦手なお子様にもおすすめです。雨の日の室内遊びとしても最適ですよ。
外出時に「ひらがな」を探す
室内で行う名前探しゲームに慣れたら、外出時に行うのもおすすめです。
名前に限らず「“やおや”と書いてある看板はどこでしょう?」などといったひらがな探しゲームに変えて遊んでも楽しいので、お子様の反応をみながら声掛けを工夫するといいでしょう。
ただ、文字を探すことに夢中になって周りがみえなくなることもあるので、危険がない場所で行ったり、手をつないだりするなど、お子様の安全を確認しながら行うようにしましょう。
絵本の読み聞かせ
ひらがなに興味を持つには、絵本の読み聞かせも最適です。
絵本選びにおいて気にするべきポイントは「ひらがなが大きく書かれている」こと。また、“同じ言葉がくり返される内容”や“声に出して楽しむリズム感のある内容”などはお子様が喜ぶ内容なので、絵本選びの際に意識するといいでしょう。
他にも読んでいる文字を指で追う方法もひらがな読みを習得するのにおすすめの方法なので、ぜひご家庭で実践してみてくださいね。5歳児で絵本を自分で読めなくても何もあわてる必要はありません。読み聞かせをして子どもとの愛着形成をする時間が増えたことで、自己肯定感の向上にもつながります。
友達と比べて焦らせないこと
「ひらがなに興味を持つこと」「ひらがなの読み方を覚えること」は、取り組む姿勢や覚えるスピードに個人差がありますので、お子様の到達度を周りのお子様と比較して焦らないようにしましょう。
というのも、ひらがなや漢字の読み書きは小学校に入学すると行われる学びのひとつです。そのため、就学前のひらがなの学びは本来楽しむ程度で問題はないのです。「お友達はもうひらがなを読めているんだよ!」「ひらがなが読めないと小学校で困るよ!」などといった声掛けはせずに、お子様をあたたかく見守るようにしましょう。
ここまでご紹介したとおり「ひらがなを読ませる」ためには
上記のような対策を行う必要があります。
しかし、家事・育児・仕事などもあるし、それにプラスして色々なことを追加していくのは大変、、、
分かった気がしてもポイントをおさえながら実際にするのは大変そう、、、
などのお悩みをかかえていませんか?
もっと手軽に、子どもの言葉を促す対策が出来たらなぁ、、、
と。
子どものひらがなの読み書き対策が盛りだくさん。
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ひらがなに触れる機会を増やす
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「覚える」「読む」を丁寧にサポート
フリー学習では行ごとに(おぼえよう)と(よもう)のコンテンツを収録。ひらがなだけでなく、カタカナもお選びいただけます。お子様の「好き」を活かし、0歳から6歳までの全範囲から「これがしたい!」と思う内容をいつでも学べるのが「天神」です。
読みが出来たらなぞり書きにチャレンジしてみよう!
1文字ごとになぞり書き練習をすることが出来ます。書き順に沿って番号がついているので、書くと同時に書き順を覚えることもできます。また、お手本ボタンを押せば書き順に沿って自動でなぞり書きされますので、小さなお子様でも真似をしやすくなっています。
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幼児期は脳は6歳までに90%ができあがると言われます。
「幼児教育はまだ早い」と思われている方ほど、早めの取り組みをおすすめします。