3歳児に必要な幼児教育と気を付けるべきポイントを紹介します
「幼児教育」という言葉をご存じですか?
「3歳頃までに始めるのが良い」と言われている幼児教育ですが、そもそも幼児教育とはどのようなものなのでしょうか。3歳以降に始めても意味がないことなのでしょうか。
気にはなるけれど、どこに、何から聞いたらいいかわからないという保護者もいらっしゃると思います。
本記事では幼児教育とは何か、また、3歳児にとって必要な幼児教育について詳しく解説します。保護者やお子様にとって有意義な幼児教育を選ぶ参考になりましたら幸いです。
- 3歳児が必要とする具体的な幼児教育
- 自宅で幼児教育を実施するために気を付けるべきポイント
- 幼児教室に通わせるメリットと注意点
3歳児に必要な幼児教育とは
幼児教育とは0歳〜6歳の未就学児を対象にした教育です。幼児教育は3歳までの早い段階での開始が推奨されています。理由は、人間の脳は3歳までに全体の8割まで成長するといわれており、脳が成長のピークを迎えるまではスポンジのように吸収しやすい時期だからです。
3歳までの時期からさまざまな経験をさせることで、子どもは自主性やコミュニケーション能力など将来生きていくために必要なスキルを身につけることができるのです。では具体的にどんな教育を行うべきかを説明します。
絵本読み聞かせ
子どもは、絵本を通して物語の世界に導かれ、登場人物たちの「うれしい」「悲しい」という感情を想像し、疑似体験します。想像力が豊かになることで、相手の気持ちも適切に理解できるようになり、将来の社会生活においても円滑な人間関係が期待できます。
さらに、物事を多様な面から認識できるようになるので、学業や仕事の場面での発想力や発見力が身につきます。
お絵かき
子どもは絵を描くために、「何色で描こうかな」「どんなふうに描こうかな」とあれこれ悩むでしょう。お絵かきは描いて終わりではなく、子どもと一緒に描いた過程を振り返ることが大切です。
出来上がった作品を通して、「何を描いたの?」「どうやって描いたの?」といった質問を投げかけてあげるといいでしょう。絵を描く過程で悩んだ事柄に対して、子ども自身の言葉で表現できるよう促していきましょう。そうすることで、子どもは悩んだ過程を言葉で理解し整理できるようになり、将来、物事を論理的に考えたり話すことができるようになります。
また、鉛筆などの細い筆記具を持って絵を描くことは、指先を器用に使う訓練にもなります。最初はクレヨンを握ってのぐしゃぐしゃのなぐり描きかもしれませんが、少しずつ手指や腕の使い方を覚え、動物など繊細な絵も描けるようになりますよ。
外遊び
外遊びは屋内遊びと比べると格段にできることが増えます。走ったり、飛び跳ねたり、しゃがんだり。屋外だからこそダイナミックな動きも楽しめますし、体力や筋力も養えます。また、道具を使って遊ぶには、体のさまざまな部位を連動させなければなりません。同時に意識して体を動かすことで脳の発達にも良い影響を与えるのです。
知育玩具
知育玩具とは、子どもの知能の発達を促すことに特化した玩具のことであり、年齢や発達段階に合わせ様々なものが存在します。3歳頃から楽しめる知育玩具には積み木やブロック、数字やひらがなのパズルなどがあります。お店屋さんごっこやままごと遊びのセットなど、日常生活を体験できる玩具も人気です。
玩具で遊ぶことにより手先や脳を鍛えられ、思考力や発想力、社会性などさまざまな能力が引き出されます。保護者は、お子様が好きなことや興味を持っていることを考慮しながら選んであげると良いでしょう。
玩具には最適な年齢や発達段階が明記されていますが、これらはあくまでも目安です。大切なのは、お子様が遊ぶときに少しだけ難しいと感じるレベルの玩具を選ぶこと。「これが出来て当たり前」という考えで選ぶのではなく、お子様が楽しみながら、それでいて少しがんばったら達成感が得られるレベルのものがおすすめです。
自然に触れる
外遊びや散歩などで自然を感じることも幼児教育のひとつです。屋外には花や虫などはもちろん、動物や乗り物など室内とは違う世界が広がっています。目で見るだけでなく、匂いをかいだり手で触れてみたりと、子どもはさまざまな知覚を使って自然を知ろうとするでしょう。
子どもが受けた屋外での刺激は、脳の発達を促してくれます。これは、将来学校で勉強するための基礎を築いていることになるのです。
友達と遊ぶ
幼児期前期ともいえる1〜2歳頃は、子どもは大人に頼り、大人と自分との関係の中で育ちます。3歳になると少しずつ周囲とコミュニケーションがとれるようになってくるので、家族以外の大人や同年齢の友達と関われるようになります。
集団でひとつのことに取り組んだり遊んだりすることは、協調性を育み、達成感を得られる良い経験になります。ときには友達と喧嘩をすることも、結果として相手を思いやる気持ちを育てることになるでしょう。集団の中でルールを守ることも、社会性を育てるのに適しています。
家族の会話
誰よりも安心できる家族と話すことは、子どもにとって重要なことです。子どもが話すことを親はしっかり聞いてあげましょう。この積み重ねにより、子どもの中には、「ちゃんと話を聞いてもらえた」「自分はこのままでいいんだ」という自己肯定感が育ちます。親からはもちろん、周囲の人間に認められていると認識できれば、子どもの情緒は安定し、人間関係構築の基礎が育ちます。
自宅で楽しく幼児教育を続けるために
幼児教室には、子どもの思考力や運動能力を育てるメソッドがあります。また、友達や先生たちと関わることができるので、協調性を養うこともできます。一方、親子の時間を確保したい、子どもに合ったペースで教育を行いたいという場合は自宅での幼児教育もおすすめです。この項目では特別な準備がなくても、自宅で幼児教育を楽しむ方法を紹介します。
子ども主体で行動する(意見を尊重する)
幼児教育で大切なのは、子どもの「やりたい」気持ちを尊重することです。親が無理強いすることで、子どもはやる気が無くなってしまいます。嫌々やっても満足のいく結果は得づらいでしょう。お子様が好きなことや興味のあることを基準に、遊びや学習の内容を決めてあげると良いでしょう。そうすることで、お子様も自主的に物事に取り組めるようになり、より高い成果が期待できます。
興味があることを見出す
お子様のやりたいことを知るには、まず、普段の生活の中でよく観察してみることが大切です。「いつもミニカーより電車のおもちゃで遊んでいるな」とか、「散歩に行くといつまでも虫を追いかけているな」という程度でも大丈夫です。
絵本やおもちゃを選ぶ際の参考にしましょう。頑張ったごほうびシールに、お子様の好きなキャラクターのものを用意してあげるのもおすすめです。お子様のモチベーションを上げる材料を探すことが、自宅での幼児教育の第一歩とも言えます。
日常生活の経験を遊びに
日常生活は子どもを取り巻く世界の基本です。日々の生活におけるさまざまな経験のすべてが、子どもに生きていく力を与えます。毎日の着替えや食事、おもちゃ遊びやその片づけなど、無駄なことはひとつもありません。自宅で学ぶ良さは、子どものペースで進められること。いつも順調とは限りませんよね。ときには立ち止まったり、後戻りすることもあるでしょう。ですが、その都度お子様の気持ちに寄り添ってあげてください。
お子様を近くでしっかり見てあげられることが、自宅で学習することの強みです。
家族で楽しむ
自宅での学びは親子のマンツーマン。幼児教室では友達と一緒に学んだり遊んだりできますが、自宅だと一人で取り組むことが多くなりがちです。
例えば、3歳児が一人で絵本を読むことは難しいですし、知育玩具で遊ぶにも大人の助けが必要になる場面もあります。せっかく自宅で学ぶなら、親子で一緒に楽しみましょう。
保護者の膝の上で絵本の読み聞かせをするのも良いですね。ブロック遊びをしながら、お子様と何かを一緒に作るのもおすすめです。
子どもの発達段階は一人ひとり違います。
また、できることが増えてくることで興味や関心も変化していくので、その都度学びの内容を変えていく必要が出てきます。周りに合わせるのではなく、そのときのお子様に合った遊びを選ぶようにしましょう。
幼児教室に通うメリットと注意点
幼児教室に通おうか迷っているという保護者もいるでしょう。とはいえ、教室に通うことでどんなメリットがあるのか、またどんなことに注意すればいいのかわからないことも多いのではないでしょうか。家庭の状況によって、選ぶ基準も違いますよね。この項目では、一般的な幼児教室のメリットと注意点を紹介します。
お子様を通わせようか悩んでいる方はぜひ参考になさってください。
メリット
幼児教室に通うと次のようなメリットがあります。
- 生きるための力が伸びる
- コミュニケーション力の向上
- 運動能力の向上
- 小学校入学準備ができる
それぞれについて詳しく解説します。
生きるための力が伸びる
生きるための力とは、主体性や論理的思考力などを指し、幼児期に基礎を築いておくことで、将来、たくましく生きていけるような力を身につけます。
また、最初はできなかったことができるようになるなどの成功体験を繰り返すことで自分に自信を持てるようになるとともに、自己肯定感も育ちます。自分の存在を認め自信を持つことも、社会に出ていくときに大きな力となるのです。
コミュニケーション力の向上
教室では、日常的にさまざまな人との会話が増えることで語彙力も上がり、コミュニケーション力の向上が期待できます。また、友達と一緒に物事に取り組むことで協調性や思いやりの気持ちも育つでしょう。社会と接する機会を通して、自然とあいさつの習慣も身につけることができます。
運動能力の向上
3歳になると、体もしっかりしてきます。よちよち歩きだった頃と比べ歩行も安定し、より複雑な動きもできるようになります。
例えば、
- 物を投げる
- ボールを蹴る
- 片足で立つ
- 平均台や細い線の上を歩く
など。リトミックをはじめ、ダンスや体操など、体に負担がかからない運動カリキュラムに取り組むことで、子どもの運動能力はぐんぐん伸びていきます。
小学校入学準備ができる
小学校の授業スピードは意外と速いものです。そのため、学習に苦手意識を持つ子どもも少なくありません。ですが、早いうちから学ぶ習慣をつけておくと学校生活にも順応しやすくなります。また早期に、子どもの個性や得意なことを伸ばしておくと、自己肯定感と自信が育ち、物事に意欲的に取り組んでいけるようになるのです。
注意点
幼児教室のカリキュラムに決まったものはなく、教室ごとに目指す方向性には違いがあります。「みんなで和気あいあいと楽しくやりましょう」という教室もあれば、受験対策カリキュラムに特化した教室もあるのです。
後者の場合、子どもの個性や得意なことを伸ばす、一人ひとりに最適な学習方法を組んでもらう、といったことを教室に求めにくい傾向があります。お子様を幼児教室に通わせたいと考えている保護者は、まず、その目的をはっきりとさせてから教室を探すと良いでしょう。
まとめ
本記事では、3歳に必要な幼児教育について解説しました。幼児教育は、子どもの発達段階に合った経験をさせることで、その個性を最大限に伸ばすことができます。幼児教室に通うと、友達と一緒に活動したり学んだりして協調性や達成感を得られます。また、自宅で親子で幼児教育を行うことで、親子で過ごせる時間が増え、愛着形成にもつながります。
お子様のペースで教育を行えるのも自宅ならではのメリットと言えます。幼児教育は子どもが前向きに取り組むことで成果が期待できます。保護者としては、お子様が意欲的に取り組めるよう、興味を引き出し、学べる場を用意してあげられると良いでしょう。
自宅で行う幼児教育をもっと充実させよう
「自宅学習に通信教材などの幼児教育を取り入れるべきか?」という疑問をお持ちの方も多いと思いますが、結論から言うと、「幼児教室に通うにしても自宅での幼児教育は大切」です。各家庭にもよりますが、通信教材は学べるというだけでなく、親と一緒に取り組むことで教材を介してコミュニケーションをとりながら、子どもの成長を把握できるというメリットもあります。また、幼児教室では子どものペースに合わせた学習指導をしているわけではないため、ペースが合わないという点も注意すべきです。幼児教室に行った日以外、子どもに何もしてあげれていない、、そんな悩みをお持ちでしたらデジタル学習教材の天神をお勧めします。
天神は0歳〜6歳までの幼児を対象としたタブレット学習教材です。さまざまなメディアで注目されており、e-Learningシステムの有効性、実利性、教育実践のシステム性といった視点から、極めて有用で、合理的なものであるとの評価を受け、文部科学省など各省が後援している日本e-Learnin大賞を受賞しています。
天神の幼児を対象とした教材の特徴は、才育型の教育に対応しています。0歳〜6歳までの5系統61ジャンル約10,000もの問題数(全内容)を利用でき、最初からすべてのコンテンツを利用でき、子どもの才能や興味関心に合わせて学習することができます。
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参考